澤瀉屋 一枚岩の「楽屋のれん」 制作風景 | 染のオーダー専門店 四季彩

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以前、市川右近さんが
澤瀉屋一門が使える「楽屋のれん」をと
ご希望になり、
お届けした「楽屋のれん」


これは、結構大作でした。


一門の皆様の「定紋」は
澤瀉ですが、形が異なるために
全体の大きさや、紋の入れ方によって
見た目、紋の大小があるかのように
なってしまうので
右近さん、猿弥さんと家内が
詳細に連絡を取り合い
僕に依頼する、という形になりました。



楽屋のれんの大きさは同じですが
紋の「型」を彫り、下絵を書く作業は
9枚の「楽屋のれん」を作ることと
同じに近いことなので
見た目より、手間がかかります。




ですが、今回は
一度制作した「型」があるので
「夏バージョン」をと
someyomeがリクエスト。




ならば、今回は更なる趣向で、と
染めていくことになりました。




まずは、喜昇さんの「楽屋のれん」同様
糊の乾き具合を見て




下から「熱」をいれていきます。




本日も、勿論「猛暑日」
不快指数マックス。




熱いですが「素手」で「熱」を
確かめます。


お一人、お一人の大切な「紋」
丁寧に「挽粉」を取り除き




飛び散った「挽粉」も払落し






1枚目の「色」を確かめ




笑也さん、笑三郎さん、春猿さんには
女形に相応しい「ハトバ色」を選択




裏も、丁寧に仕上げ




伸子を張り直し




次は「緑系」の色目で




右近さん、猿弥さん、そして市川猿翁師匠






裏も、しっかりと確かめて




染め上げていきます。






3枚目の立役のお三方




寿猿さん、月乃助さん、弘太郎さんには




青色で染めていきます。









さあ、今日のクライマックス




灼熱地獄が、再びです!




完璧な「楽屋のれん」に仕上げるためには
ここで、手を抜くことは
できないのです。




細かな汚れも、見逃さず




さあ、引っ張ります




この、引き加減で最終の出来上がりも
決まってきますので




完璧に、フラットに引くことが肝心






ふぁ~熱かったですが




染め上がりました。






こちらも、仕立て上がり
完成したものは
市川右近さんへ、お届け後
ご紹介させていただきます。