~ロングインタビュー⑨~

【自分たちの街は自分たちの力で良い街に】

 

僕が10年以上毎日ブログを更新しているのは、選挙で選ばれた任期中の4年間に何を考え、どのような活動をしているのかをしっかりと伝える必要があると考えているからです。

 

いわゆる選挙の際に力を発揮しそうな地元の祭りに行くとか、敬老会に行くとかはしていないため、ちょくちょく「お前は次落ちるよ」って言われてるんです。

 

でも僕はあえて行かない。

仮に行っても、いろいろな陳情案件や、あれをこうしろ、そうしろ的な話が多いわけです。

 

そうすると「やりません」というよりは、「やってみます」という流れになるわけです。

その際、心の中では「希望に添えたら選挙のときに応援してもらえるかな・・・」何てことを頭をよぎるわけです。

 

そのバーター関係が議員としての「自立を阻害する」って考えています。

議員に求めあられるのは志による自立ですが、自分の事を支持してくれる人がいないと、議員にはなれません。

 

でも、選挙のために自らの信念を曲げて、人気のある政党に移ったりすれば、それはおかしい。

 

だから民主党が民進党になり、希望の党と立憲民主党になり、やがて国民民主党が生まれたと言われても、有権者から見たら、「一体何やってんだ・・・」と思いますよね。

 

だからの僕は一度も政党に所属した事の無い、完全な無所属を貫いているわけです。

 

で、当選したら何をするのか?

 

僕はまず、議員数を削減すると2期目の選挙の時の公約としました。

そして結果的に4年の任期中で議員数54人を50人に減らしました。

いわば身を切る改革である議員削減を断行し、新たな財源を生み出したわけです。

 

その考え方の根拠だけお話をしておきます。

 

日本全国に、いわゆる政令指定都市は20市あるんです。

(札幌、仙台、新潟、横浜、川崎、名古屋、大阪、京都、神戸、広島、福岡など)

 

この政令市は人口規模が100万人近い都市が多く、人口を議員数で割ると一人あたりだいたい何人かが出るんです。

 

ちなみに政令指定都市の平均は議員一人あたり平均2万5千人の人口なんです。

 

だから全国の政令市平均の「2万5千人」より多ければ議員数を増やせば良いし、それ以下なら平均レベルまで議員数を削減することが良いと考えました。

 

その比率でいうと、千葉市の議員数は45人になりますから、当時から9議席減らすことになります。

 

ちなみに議員が一人が減ると、年収は1000万円以上ありますし、政務活動費用などを加えると1人当たり1500万円の削減効果が出るので、9議席減らすことが出来れば年間で1億3千万円程度は財源が捻出できると考えました。

 

仮に、その自ら身を切って捻出した1億円で、市の借金を返すとしましょう。

 

すると、千葉市の借金はいくらあるか。約一兆円なんですね。

まさに焼け石に水のイメージです。

 

そうであれば、身を切って捻出した財源は借金返済に充てるのではなく、「千葉から日本を元気にする基金」に積み立てるべきだと考えています。

 

「社会課題を解決したい」「もっと街を魅力的にしたい」「お年寄り向けのお弁当屋さんをやりたい」「地ビールを作りたい」などの、社会課題を解決につながる新たなチャレンジしたい人たちに、自らの「熱き想い」を語っていただき、そのプロジェクトに対して、その基金からスタートアップ資金を出してあげるのが良いと考えたんです。

 

間違いなく千葉市のためになるじゃないですか。

主体的な市民が増え、社会課題が解決するプロジェクトとも言えます。

 

例えば、毎年プレゼンテーションで選ばれた100個プロジェクトが誕生したとして、そのプロジェクトに100万円の助成金を出したとしても、総額1億円ですから、新たな税金投入ゼロです。

 

もらった側は、何とかプロジェクトを成功させる責任がありますから、例えば一年後に、そのプロジェクトがどうだったのかを発表してもらえば良いと思います。

 

プロジェクトリーダーはどうすればプロジェクトが成功するかを考えます。

なぜなら、原資はみんなの税金ですし、議員が減った分で捻出したお金だから。

 

しかも、毎年100人のプロジェクトリーダーが生まれれば、4年後には400人のプロジェクトリーダーが生まれることになります。

 

間違いなく街は活性化するでしょう。

僕は、これを「千葉から日本を元気にする仕組み」って言ってるわけです。

 

この成功モデルを日本中に広げられたら、日本中が元気になると思うんです。

 

どうやって、財源をねん出して、社会課題が解決され、主体的リーダーが増え、みんな元気になって、街が活性化する・・・。

 

凄いじゃないですか。

僕はそのモデルを作るために活動しているわけです。

 

単純に「予算をつけろ」とか「道路を通せ」とかじゃないんです。

 

「自分たちの街は自分たちの力で良い街にしよう!」と主体的に立ち上がる人を支援したいわけです。

 

主体的な人を一人でも多く増やしたいし、活躍してもらいたいわけです。

 

理想的には市役所の側にも「応援する課」を作れって言っています。

そのプロジェクトを成功させるためのサポート体制が重要だと考えています。

 

いわば、市役所側に担当者や、コンシェルジュ役を設置することで、ますますこのプロジェクトもサポート体制が強化され、頑張る人が増えてくると思います。

 

担当者はプロジェクトリーダーと一緒に悩み、一緒に泣き、一緒に笑いながら、何とか持続可能なプロジェクトとなるようサポートするわけです。

 

そんな市役所、最高じゃないですか。

そんなワクワクする街にしたいわけです。

 

今までの公務員のイメージや仕事の進め方や、議員のイメージや仕事の進め方も変えていかなきゃいけないと考えています。