山本直史です。

「スポーツ」には、どこか清々しく健全で、フェアなイメージがあります。


いや、ありました。


日本ボクシング連盟の山根会長と日大アメフト部の事件を起こした日本大学の田中理事長の表情や態度からは、その清々しさや健全でフェアなイメージを微塵も感じません。

ちなみに、僕はお二方とも全く面識はありませんので、ひょっとしたら山根会長も田中理事長も本当は良い人なのかも知れないし、一方的な情報だけで人を判断してはいけないとも思っています。


しかしそれでも、このお二方からはどこかスポーツの世界とは対極の〝自己中心的な潔ぎ悪さ”を感じてしまいます。


いずれもかつての功績は大きかったものの、時が流れ、長くその座に留まることで自然て権力が集中し、結果として周りにはイエスマンしかいなくなり、さらに権力の集中が加速する構図に見えます。


テレビ局のインタビューに答える山根会長の模様を見ましたが、ご自身で自分のことを「カリスマ山根」と認識している所だけを取って見ても、世論とはかなりズレていると感じます。


テレビ局のインタビューを自宅で受けるなど、山根会長のキャラが濃いことは間違いありませんが、連盟としての危機管理体制もガバナンスが効いていないのは明らかです。


少なくともこのインタビューにより、日々現場で切磋琢磨している選手とすれば、アマチュアボクシング連盟が健全に運営されているとはおよそ思えないはずです。


2020年と東京オリンピックに向けて、それぞれのスポーツ競技団体の運営が健全に行われているかをチェックする必要性があると感じました。