千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

北朝鮮が今朝、またICBMを発射した。

その後、北朝鮮の国営メディア「朝鮮中央テレビ」では、重大放送として、このミサイルについて「アメリカ全土を攻撃的できる新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射試験に成功した」と発表もしている。

日本の報道によれば、北朝鮮から発射したミサイルは、いわゆるロフテッド軌道と呼ばれる垂直に近い角度で打ち上げられ、発射から53分間で、高度は4,475キロまで上昇し、距離にして950キロ飛行したという。

これは7月に打ち上げられたミサイルより高い高度に達しているため、物理的にもハワイどころか、アメリカ本土にまで到達する性能を有するミサイルとも言える。

実際に核弾頭を搭載をした場合には、重量的にもアメリカ本土までは到達しないのではないかという意見がある一方、北朝鮮のミサイル発射技術は確実に向上しているのは事実なようだ。

今回発射されたミサイルは、実際には日本海側の排他的経済水域に落ちたため、幸いにしてミサイル発射による直接的な被害は出ていない。

しかし、仮に軌道計算に間違いがあったり、計算は正しくても発射時の気象条件の変化やミサイルのコントロール技術が未熟さなどから、万が一日本のどこかの都市にでも落下すれば、それは大惨事になるどころか、それは間違いなく有事になる。

ここ数ヶ月は北朝鮮からのミサイル発射や挑発行為は無かったものの、このタイミングでのリスクの高いICBMの発射は、何を意図しているのだろうか。

北朝鮮の金正恩委員長は、アメリカのトランプ大統領の事を本気でビビっているため、アメリカを交渉のテーブルに引っ張り出して来るための緻密な計算の上での行動なのか…

それとも、北朝鮮に対する各国の制裁が効果を上げていることから、いよいよ自暴自棄気味になっているのか…

はたまた、本当に後先を考えない単なる馬鹿なのか…

どちらにしても、ここから北朝鮮に対してどのように対応して行くのかが問われているのは、アメリカであり、そして日本でもあるだけに政府の対応を注視したい。