千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。
上田市における視察項目のうち、【地方創生について】視察を行った報告を致します。
~上田市まち・ひと・しごと創生総合戦略について~
目標①就業機会の拡大と多様性の創出
→上田で働きたい戦略
目標②人口の自然減に歯止めをかける
→結婚・子育てしたい戦略
目標③人口の社会増を伸ばす
→訪れたい・住みたいうえだ戦略
目標④安心して暮らし続けられる地域をつくる
→ひと・地域の輝き戦略
〇そもそも地方創生とは・・・
(国の考える地方創生は「まち・ひと・しごと創生法」に明記され、同法第1条に狙いが379文字で記されている。その内容を分解すると)
①少子高齢化に対する的確な対応
②人口減少に歯止めをかける
③東京圏への過度な一極集中の是正
④それぞれ住み良い環境を確保
⑤将来にわって活力ある日本社会を維持
⑥夢や希望を持ち豊かな生活を送れる地域社会
⑦個性豊かで多様な人材を確保
⑧多様な就業機会を創出
〇上田市の中で特徴的な取り組みは?
学園都市づくり(長野大学を含めた4大学と〝まちなかキャンパスうえだ”開設)
→海野町の空き店舗を改装し、地域と大学を結ぶ連携拠点として、地域住民と学生の共同活動により地域課題を克服し、まちに賑わいと交流を創出する役割を担っている。
〇「菅平高原」では2019年に開催される「ラグビーワールドカップ」の事前キャンプ地としてイタリアチームと連携している。
(→菅平スポーツフィジカルセラピー事業
〇AREC(エーレック)内に「東信州次世代産業振興協議会」を設立
→次世代産業の創出を目的に、有望分野・市場への展開を重点的に推進
〇UIJターン若者定住就職支援事業(地方創生推進交付金事業2000万円)
→首都圏で実施した「移住セミナー」では56人の職業相談を実施し既に10名が内定しており、「仕事と住まい」に関する相談をワンストップで実施
【山本の視点】
長野新幹線が開通してからは東京駅から1時間30分で上田市へ行ける距離となった。
また上田市では人口減少に歯止めをかけるため、移住の促進などの人口の「社会増」に対する施策に加え、行政として結婚につながる出会いの応援や、きめ細かな出産・子育て支援策などを進めることで、新しい命が誕生させるための目標設定も行っている。
ちなみに計画策定時の平成25年の合計特殊出生率は「1.54」であったが、これが平成29年では「1.57」へ上昇しており、これを2年後の平成31年には「1.59」まで上げて行く目標を立ているのは、非常にアグレッシブであると感じた。
また、上田市では、地方創生とはとどのつまりは「雇用を創出すること」「平均所得を引き上げること」と捉えており、既存の製造業が集積している東信州エリアとの広域連携体制を構築する考え方は非常にわかりやすい。
しかしそれであってもこれからの日本の多くの自治体で三重苦と「人口減少・少子高齢化・財政難」の三重苦と呼ばれる状況に陥る可能性が高いと言われている。
そのような中での、上田市の取り組み国の制度を活用しながら複数の事業を進めている。
現在の取り組みは平成27年度に策定された5か年計画なので、計画期間の終わる平成31年度まであと2年間残されているが、いくつかの事業では成果も上がって来ているようなので、引き続き上田市の取り組みを注視して行きたい。