千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする

山本直史です。

 

本日は大手ホテルの清掃業務やベッドメイキング業務を請け負っている新進気鋭の社長といろいろと意見交換をさせていただいた。

 

現在のホテル業界は海外からの旅行客が増大していることだけが主要因なのかはわからないが、社長曰く「今はとにかくホテルの稼働率が上がっており、(清掃やベッドメイクなどの)仕事がどんどん来るものの、その仕事を請け負うために必要な人材採用が追い付かない」と嘆いておられた。

 

確かに、飲食業界や建設業界では以前から恒常的な人手不足の状況になっているが、その流れはホテルの清掃業務だけでなく、コンビニ業界までも人手不足が顕在化しているようだ。

 

もちろんハローワークや、求人情報誌にも広告を出しているが、それでもなかなか思うように応募が少なく、結果的に採用できない状況が続いているようだ。

 

この話だけを聞けば日本の経済状況は決して「景気が悪い話」ではないが、このまま人材不足の状況を改善することが出来なければ、今回のケースなどは機会損失が生まれるため業績拡大には直接はつながらない構図だろう。

 

人材確保の需給バランスがひっ迫すると、今度は採用コストや、人件費の上昇圧力が強まるのがこれまでの流れであるが、そう簡単にサクサクと賃金上昇までにはつながっていないのが現状の日本経済のようだ。

 

今回のケースで考えれば、清掃やベッドメイキングなどの仕事を外注業者に発注する側であるホテルの立場に立って考えれば、ホテルの稼働率を高めることは収益を増大することにつながるが、そのための清掃コストや一部屋あたりのベッドメイキングのコスト上昇は決して望んではいないだろう。

 

今から3年後の2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されているため、それまではホテルの稼働率はさらに上昇すると言われているので、ますます人材不足傾向が顕在化するはずだ。

 

ちなみにこの企業では一般の募集だけでなく、外国人労働者や、主婦や高齢者などにも求人を考えているとのことだ。

 

日本経済をさらに活性化させるために、管理職ではなく、現場レベルの人材不足をいかに克服するかも大きな課題となっているようだ。

 

個人的には、母子家庭のお母さんや、稼働年齢層の生活保護受給者や、さらには服役を終えた出所者、そして障害があっても働く意欲のある方などの、これまでは中心的な戦力とは考えていなかった方々にも出番と役割を作ることで、活躍の場が広げるという視点でのチャレンジも検討したいと考えている。