千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

 

~平成29年第2回定例会(一般質問)~

【市内経済活性化策について】

 

【質問④】

大型クルーズ船の寄港を可能とする千葉港千葉中央地区の施設整備についてご見解は?

 

【答弁:都市局次長】

大型クルーズ船の寄港を可能とする千葉港千葉中央地区の整備についてです。

 

クルーズ船の寄港地には大きな経済効果が期待されるとともに、観光の振興が見込まれることから、港湾を中心とした観光誘致による地域活性化を図る上で、クルーズ船の千葉港への寄港は有用なものと考えています。

 

そのため、本市は、クルーズ振興促進を望む館山市、木更津市と連携して、昨年8月に港湾管理者である千葉県に対し、クルーズ船受入れのための港湾整備に係る予算の確保や整備の促進等について要望しています。

 

これを受け千葉県は、昨年9月に国に対して、クルーズ船受入れのための港湾整備の促進や予算の確保などについて要望活動を行っており、その際に本市を含めた3市も活動に加わっています。

 

しかしながら、千葉港におけるクルーズ船受入れ環境整備には、相当規模の施設整備及び改修を要することや、入管・税関・検疫といった体制整備など多くの課題があり、ハードとソフトの両面からの取組みを進めることが必要と考えています。

 

今後も引き続き、千葉港へのクルーズ船寄港の実現に向けた取組みの促進について、県に要望するとともに、寄港の実例を参考にしつつ、経済波及効果について検討します。

 

【山本の視点】

千葉市域には千葉港がありますが、この港の港湾管理権は千葉県が持っています。

 

ちなみに”千葉港”と呼ばれる範囲は市川市から袖ケ浦市まで海岸線の総延長約 133 キロメートルと、京葉工業地域のほぼ全域にまたがります。

 

また千葉港全体の面積は24800ヘクタールで日本一の大きさを誇りますが、企業専用岸壁が全体の9割を占め、取り扱い貨物は原油、石油製品、LNG(液化天然ガス)、鋼材、重油、鉄鉱石などで工業港として発展して来ました。

 

千葉港が、横浜港や神戸港とはイメージが少し異なるのは工業港としての歴史を歩んで来たからだと思います。

 

しかしその一方で千葉港は首都圏における港湾のインフラとしては整っていますので、物理的には超大型クルーズ船であっても十分接岸できるほどの水深12メートル)の岸壁が確保されています。

 

実際に大型クルーズ船を誘致するためには、解決しなければ課題はありますが、東京湾に面した千葉市域に位置する港湾機能を活用した経済活性化策は十分検討に値することだと思います。

 

まずは具体的な経済波及効果についての検討を進めていただき、是非とも実現に向けて進めて行きたいです。

 


「H・G・F岸壁」総延長720.0メートル/水深12.0メートル
 

【参考】世界最大級の大型クルーズ船 ハーモニー・オブ・ザ・シーズ

全長:361.0メートル、幅:64.9メートル、高さ72.0メートル

旅客定員:5,479名(最大6,410名)