千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

 

~平成29年第2回定例会(一般質問)~

【磯辺茂呂町線について】


【質問1】
開通の見込みと事業効果については?

【答弁:建設局長】
園生町地区の開通の見込みについては、事業区間が約2.4キロメートルと長いほか、大規模な施設を含め、移転が必要な家屋等が多いことから、現時点では、開通時期をお示しすることが困難な状況です。

 

しかし磯辺茂呂町線は、国道などの主要幹線と一体となって機能する環状道路であり、地域間の連携強化、経済活動の活性化、防災力の強化に資する本市の道路ネットワークの骨格をなす必要不可欠な道路であることから、早期の開通に努めます。


次に、事業効果についてですが、園生町地区の整備により、国道16号と357号が結ばれ、京葉道路穴川インターチェンジ付近の渋滞が緩和されることで、沿道地域から臨海部や中心市街地へのアクセスが改善されるほか、周辺生活道路から通過交通が排除されることにより、地域の利便性や安全性が飛躍的に向上するものと考えています。

 

 

【質問2】
現在の用地取得面積と工区別の用地取得率については?

【答弁:建設局長】

園生町地区における現在の用地取得面積と工区別の用地取得率については、平成28年度末までに取得した用地面積は、整備に必要な約5万5,500平方メートルの38パーセントにあたる約2万1,000平方メートルです。


工区別の用地取得率は下記の通りです。

 

・1工区:37%

県道穴川天戸線と交差する園生町交差点から京葉道路まで

 

・2工区:47%
京葉道路から国道16号まで

 

・3工区:9%
国道16号からヴィルフォーレ稲毛マンションまで

 

 

【質問3】
「4車線の平面構造」を「4車線のうち2車線を地下構造」に計画変更した経緯と計画変更により、概算工事費がどの程度増えたのか?


【答弁:建設局長】
平成12年から17年にかけ、沿道の6つの自治会に対し、「平面構造」の計画について説明しましたが、一部自治会で環境悪化の不安を理由に理解が得られませんでした。


その後、平成18年3月に、その自治会が設立した対策協議会から「4車線全て地下、又は少なくとも2車線地下構造の道路建設を強く要求する」との要請がありました。

 

また、稲毛区選出の全ての市議会議員から「道路の構造は、4車線のうち、2車線を地下構造とすること」との要望がありました。

 

これらの事を受け、同年9月に要請のあった対策協議会に、京葉道路から国道16号に向かう約600メートルの区間について「4車線のうち2車線を地下構造」とする旨の説明を行いました。

 

その際、構造に対しての反対意見がなかったことから、概ねご理解をいただいたと判断し、同年11月に事業認可を取得しました。

 

なお、環境に関する意見がありましたので、引き続き協議することとしました。
 

次に、概算工事費はどの程度増えたのかについてですが、計画変更時の試算では、変更区間の概算工事費は約4億円から約11億円となり、7億円の増額となっています。
 

なお、試算をしてから十数年経過していることから、人件費や物価の変動を考慮すると、更なる増額が必要となると考えています。
 

 

【質問4】
「計画変更」に対する地元の理解度については?

 

【答弁:建設局長】
環境に関する意見について、協議を重ねて来ましたが、平成21年に対策協議会から「大幅に進捗が遅れており、今後の見通しが立てられない状況である」との理由から、一旦解散したいとの申し入れがあり、工事の見通しが立った時点で協議を再開することになりました。


平成27年に京葉道路をまたぐ橋梁の整備について、地元自治会に説明を行ったところ、「基幹道路になれば大型のトラックやトレーラー、タンクローリーが住宅地を昼夜通過することとなり、利便性や経済性が増えた負担は、全部住民が負うことになるのは、納得できない」との意見がありました。

 

また、新たに「全4車線地下の検討をして欲しい」との要望を受けております。
 

これは、環境予測やその対策に理解を得られていないことが要因の一つであることから、今後、騒音や大気の予測に必要となる計画交通量を再度推計し、地元の皆様へ丁寧に説明を行います。