千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

 

~平成29年第1回定例会(代表質疑)~

【教育相談の充実について】

 

【質問1】

特別な支援が必要な子どもの教育相談の現状は?

 

【答弁:志村教育長】

千葉市では、養護教育センター・教育委員会指導課・教育センターにおいて、幼児・児童生徒の保護者、及び教職員から就学や学習や学校生活での課題に係る相談に応じている。

 

主な相談の内容は、小学校の入学等に向けての就学への不安や、友達とうまく関われない等の集団適応への不安、学習全般への不安や特定の教科が難しい等への不安など。


なお、養護教育センターでの平成27年度の相談件数は、来所による相談は1,351件、電話による相談は3,494件となっている。

 

ともに増加傾向にあり、とりわけ来所による相談までには時間を要する状況もあるが、可能なかぎり適切な時期に相談が行えるよう努めている。

 

この相談では、指導主事や教育相談員、心理判定員が、遊びや検査を通して子どもの特性や能力を確認し、検査結果等を丁寧に保護者に伝え、助言をしながら今後の方向性を話し合うなど適切に対応している。

 


【質問2】

相談後の支援は?

 

【答弁:志村教育長】

就学先として、通常の学級、特別支援学級、特別支援学校があるが、特別支援学級や特別支援学校への就学を希望する場合には、児童生徒と保護者が通学する学級や学校の参観を通して、就学後の生活がイメージできるように支援している。


なお、これらの学級や学校への就学及び転級・転学については、児童生徒の就学先として適当であるかを、「就学指導委員会」で審議し、保護者と協議のもと、就学先を決めている。


入学後には、児童生徒一人一人の教育的ニーズや保護者の要望を把握し、学校訪問相談員や指導主事が、通学する学校を訪問し、安定した学校生活が送れるよう、教職員に指導助言を行っている。

 

また、児童生徒の状況によっては、特別支援教育指導員の配置やLD等通級指導教室への通級の働きかけなど継続した支援を行っている。

 

 

【質問3】

今後の課題は?

 

【答弁:志村教育長】

平成25年に学校教育法施行令が一部改正され、従来の就学先決定の仕組みを改めたことに伴い、通常の学級で支援を受けたいという児童生徒、保護者からの相談が増加している。


児童生徒の中には、特別な支援が必要であるだけでなく、不登校やいじめ、精神疾患、家庭の問題など複雑に絡まった背景が見られることから、各相談機関等との更なる連携や切れ目のない支援体制づくりが大切であると考えている。


そのため、平成27年度に、福祉、保健、医療、教育等関係機関が連携した千葉市特別支援連携会議を設置した。

 

現在、就学前の幼児の円滑な小学校への就学等について協議しており、今後は乳幼児から就労に至るまで、各段階に応じた支援と連携についても協議することとしている。

 

今後とも、特別な支援が必要な子どもへの継続した支援体制の強化と教育相談の充実に努める。

 

【山本の視点】

今回ブログに書いた教育委員会に対する質問で、平成29年第1回定例会において所属会派「未来民進ちば」を代表して行った質疑はすべて終了した。

 

新年度の予算議会でもあるので、質疑を行った項目は多岐に渡るが、それぞれの分野とも非常に大切なテーマであることは間違いない。

 

千葉市民を代表している議員が、所属している交渉会派(自民党・未来民進ちば・公明党・共産党)ごとに質疑を行うのだが、本当はブログに書いたやり取りを読んでいただくよりも、直接市議会を傍聴していただいた方がより伝わりやすいと考えている。

 

しかし、少なくとも僕が本会議場で行った各テーマごとに「質問」と執行部からの「答弁」をブログに書くことで、今の千葉市政がどのようになっているのかを知っていただければありがたい。

 

明日からは、通常のブログ記事を書く予定です。