~平成29年第1回定例会(代表質疑)~

【道路インフラの老朽化対策について】

 

【質問1】

「道路ののり面・擁壁」の個別施設計画の策定状況は?

 

【答弁:神谷副市長】

道路が損傷した場合の交通遮断や第三者被害など社会的影響を考慮し、計画の対象施設を高さ5メートル以上の盛土のり面や、高さ3メートル以上の擁壁など約1,000箇所とし、道路の重要性、施設の種類や規模により管理方法を2つに分類し、効率的かつ効果的な管理を行うこととしている。


具体的には、緊急輸送道路や幹線道路などの約300施設について、定期点検結果をもとに、劣化予測などを行い計画的な修繕や更新を行う「予防保全型」の管理を行い、残る生活道路の施設については、パトロールなどにより安全性を確保した上で、必要に応じて更新する「事後保全型」の管理を行うこととしている。


現在、「予防保全型」の管理を行う、鉄筋コンクリート構造の擁壁、石積みや、のり面などの施設について、修繕や更新の時期と内容、概算事業費などを検討しており、3月を目途に「千葉市道路のり面・擁壁維持管理計画」を策定する。

 

【質問2】

今後の個別施設計画の取組みは?

 

【答弁:神谷副市長】

現在策定中の「道路のり面・擁壁」のほか、これまでに策定した橋梁、歩道橋、モノレールインフラ施設、道路舗装の個別計画に加え、来年度は、「トンネル・ボックスカルバート」と「道路照明灯」を策定し、平成32年度までに「駅自由通路」や、「大型案内標識」などの計画を順次策定する予定としている。

 

今後も、これらの計画に基づき、施設の長寿命化などを行い、維持管理コストの縮減と平準化を図るとともに、PDCAサイクルを効果的に機能させ、計画の継続性と精度を高めて行く。

 

また、小規模な橋りょうなどについて、点検を職員が実施することにより技術力の向上を図るとともに、維持管理体制を強化するなど、より一層業務を効果的かつ円滑に進め、将来にわたる道路施設の安全性と信頼性の確保に努める。

 

【山本の視点】

道路の維持管理は住民生活の直結するため自治体としてもとても重要な業務であることは間違いない。

 

そして、自治体は一度作った道路についての適正な維持管理も求められるため日常の業務に加えて計画的な維持管理体制を構築する必要がある。

 

今回の質問によって、千葉市内には災害時などに大きな影響の及ぼす可能性のあるため計画的に保全をして行くとべきだと想定している「高さ5メートル以上の盛土のり面や、高さ3メートル以上の擁壁」などが、約1,000箇所ほど千葉市内になることが明らかになったが、1,000箇所を保全して行くためには、やはり優先順位を定めて、計画的に進めていく必要性がある。

 

本当はどの程度の予算がかかる見込みなのかも知りたいところではあるが、それは折を見て質問して行きたい。

 

日本を取り巻く環境は高度成長j時代とは異なり、これからますます人口減少、少子高齢化が進み、自治体としても財政が厳しい状況が当面続くと予測されている。

 

このような環境下では新設道路を建設する必要性よりも、今ある道路や道路設備などを適正に管理する方に予算を充てるべきだと考えているが、今からでも計画的に進めて行くことが大切だと考えている。