千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

 

~平成29年第1回定例会(代表質疑)~

【特別養子縁組について】


【質問1】

特別養子縁組に係る千葉市の現状は?

 

【答弁:鈴木副市長】

児童相談所が関わる特別養子縁組については、里親委託した児童で、毎年1~2名の児童が成立している状況となっている。

 

縁組成立後は、里子としての委託は解除となりますが必要に応じて相談等に対応している。


なお、千葉市では、養子縁組里親を含めたすべての登録里親を対象に、子どもを受託する際に必要な知識や養育技術の習得を目的に研修を行っており、今回の法定化により義務付けられた研修受講については、すでに対応している。


また、登録に必要な要件についても、「虐待等児童に対する不適当な行為」をしていないなど、従前から欠格事由に該当していないことを要件としているので適切に運用している。

 

 

【質問2】

今般の法改正等を踏まえ、今後どのように取り組んでいくのか?

取組みの方向性については?

 

【答弁:鈴木副市長】

「特別養子縁組制度」を推進していくためには、まず、「里親制度」との違いを分かりやすく説明しながら、制度周知を行うとともに、縁組成立後に相談しやすい体制の強化を図る。

 

また、特別養子縁組を必要とする子どもが縁組機会を逸しないためには、予期せぬ妊娠をした女性の相談に適切に対応していくことが必要なため、産科医療機関との連携が重要と考えている。

 

そのため、市内の産科病院に対し、そのような相談があった場合の情報提供について、協力を依頼してきたが、今後は順次、個人医院等に対しても依頼していきたいと考えている。

 

その他、円滑な家庭生活を送るため、民間あっせん機関を利用する養親希望者についても、里親登録の対象者として周知を行い、研修対象として行く。

 

なお、特別養子縁組の対象年齢の引き上げや成立要件などについては、国において検討していることから、動向を注視し適切に対応する。

 

【山本の視点】

この世に生まれてくる赤ちゃんには何の罪もないため、新しい命が誕生すれば社会全体でサポートする必要がある。

 

先日、産科の先生の話を聞いて衝撃を受けのだが、まじめな中学生が妊娠した際に、親にも誰にも相談できずに時間ばかりが経過し、優生保護法により中絶出来ずに出産せざるを得ないケースなどの話だ。

 

このケースは、最初は「会わない」と言っていたその少女のご両親が、娘と共に育てることになったそうだ。

 

また、突如として「赤ちゃんポスト」に預けられてしまうケースや、実の父から性的暴行を受けて妊娠してしまうケースなど、一般的に「信じられない・・・」と思えるような出来事が、この世の中では起きているという現実を見る必要がある。

 

この世に誕生してきた「赤ちゃん」は、本来であれば実の両親に愛情いっぱいに育てられ、すくすくと育つことが理想的だが、なかなかその理想通りに進まないケースがあるという現実を受け止めた上で、社会全体として解決して行く仕組みを構築しつつも、「里親」や「特別養子縁組」などにより、とにかく、まずは、新しく生まれた命がすくすくと育つ環境を整えることが最優先だ。