山本直史です。

皆さんは「歩道橋」が撤去される工事の瞬間をご覧になられたことはありますか?
 
たまたま僕が住んでいる稲毛区長沼町にある国道16号沿いの「ワンズモール」のある交差点にあった歩道橋が撤去されるという看板の表記がありました。

その看板を見て長男がすぐに反応し「これは見たい!」といいます。
 
何と、国道16号を全面通行止めにして行う歩道橋の撤去工事が行われる日時を見ると「2月18日午前1時~1時30分」の30分間は国道を通行止めにすると書いてありました。

そうです、土曜日の深夜1時からの30分間です。

長男もさすがに午前0時を過ぎれば自然と寝るかな・・・などと考えておりましたが、実際はその逆で「お父さん、何時に家を出発する?」と聞かれたので、「・・・0時40分過ぎかな」と答えました。
 
そして、昨夜は結構冷たい風がビュービューと吹いてまして、結構な寒さでしたので防寒対策をしっかりとしましたが、いざ自転車で向かうと、結構な寒さでした。

撤去される予定の歩道橋の状態は、既に歩行者が上り下りするための階段は撤去されており、左右の円柱の橋脚の上に歩道橋が乗っている状態で、それよりもはるか上の方からクレーン車から吊り下げられたワイヤーで支えられていました。
 
我々は午前1時の少し前に交差点に到着しましたが、数十人の作業員と、若干の見学者も
来ていました。

そして定刻の午前1時を少し過ぎてから国道16号を通行止めにして作業が開始されました。
 
作業の段取りは皆さんとても手際が良く、歩道橋を乗せている橋脚の最後の接合部分をバーナーで焼き切る作業の後に、作業員の大きな掛け声とともにクレーン車のワイヤーにテンションがかかりだし、パキッ、パキッっと乾いた音が2度ほど聞こえてから歩道橋が持ちあがりました。

その後、歩道橋が周囲の電線や建築物に当たらないように、作業員が四隅をロープで引っ張りながらワイヤーで吊り上げられた歩道橋を絶妙にコントロールしていました。

最初は歩道橋を橋脚からずらすために少しだけ回転させ、電線などに引っかからないように
一旦下げ、回転もさせながらポジションに来た後は上の方に引き上げられました。

そして間もなく、国道16号に横付けされていたトレーラーの上に歩道橋を乗せる作業に入るころに、通行止めが解除されました。

その時刻は、午前1時26分頃だったと思いますので、予定通り30分間の通行止めで大方の作業がスムーズに終了しました。
 
昨夜は確かに寒い風が吹く、深夜の社会見学になったわけですが、これまで何十年も存在していた、歩道橋が撤去される瞬間を見ることが出来て、貴重な体験をさせていただきました。


最終段階の写真です。


いよいよ交通規制が始まりました。まだ歩道橋に信号機が点灯しています。


火花が飛んでいたので橋脚と歩道橋をバーナーで溶かしているようです。


左側の電線に引っかからないように回転させながら持ち上げています。


道路と並行になる向きになって下に降りてきました。


所要時間25分程度で国道16号の通行止めは解除になりました。


撤去工事自体は朝の5時までの作業だったようです。