千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

舛添都知事による東京都知事の座への居座り能力は
相当なものだ。

この方の厚顔無恥度は計り知れない。
かつての厚生労働大臣時代の活躍も知っているだけに、
逆にがっかりする部分もある。


驚くのはここまで多くの都民やマスコミから厳しい声や
報道がされていても、「辞任します」とは決して言わない。

残念ながら昨日の記者会見の模様を直接見ることは出来な
かったが、新聞に書かれている内容で概ね理解出来た。

舛添知事自身が選任して第三者委員会とされる元検事の
弁護士からの報告によれば舛添知事による政治資金の私的な
流用疑惑の調査の結果は、「不適切だが違法ではない」という
ものだったらしい。

つまり舛添知事が依頼した弁護士による調査結果をによる
公式見解は「違法性はなかった」というものだ。

伺いたいのは、舛添都知事が元検事の弁護士に一体どのような
依頼をしたのかだ。

まさかとは思うが、まず第一に「違法性はない」という結論ありきで
報告をしていただき、特にグレーな支出は「返却する」ことで、何とか
この問題から幕引きを図れるシナリオを描けないか??
と都知事が相談したとはあるまいな。

日本の首都東京のトップとして、ここまで自身に対する数々の
疑念が生じているのであれば、自分自身の言葉で誠心誠意、
徹底的に説明する必要があるはずだが、本人が本件に関し、
まったく誠実に答えていない姿が醜い。


「なぜご自身で説明をしないのか?」という記者からの問いには
「私が申し上げても信憑性がない」と発言したとされる。

日本の首都東京のリーダーという「公人」という立場にいる人が、
それこそ自分自身の言葉で「私の話は信用されていない」と認めて
いるのであれば、現職に留まることの理由が立たない。

「生まれ変わった気持ちで都政にあたる」と発言したとされるが、
そのためには、まず有権者の「信任」を得る必要がある。

このままの状況でノラリクラリ知事職に居座ること自体が
東京都民にとって、日本にとっても最大のマイナスになる
ということが、なぜ理解できないのかが不思議だ。

一方で、都議会はなぜこのような都知事をこのままに
させておくのか?都政のチャック役である都議会議員に
対する声も大きくなって来ているようだ。

現在の東京都議会では自民党と公明党が多数を占めており、
両党の支援があって舛添都知事が誕生したという経緯が
あり、総務委員会で政治資金疑惑の追及までは行うものの、
都議会として「都知事辞任を求める」レベルまでには、
及び腰のようだ。

しかし、それでは首長のチェック役としての都議会議員
の職責をしっかりと果たしていると言えるのか疑問だ。

そして結局のところ、有権者の知らないところで、有権者が
求めるものとは異なる事が、まさに「内輪の論理」で粛々と
進んでいるとすれば、それは本当におかしなことだ。

これが「東京」の民度であり、ガバナンスなのか・・・と
世界中から笑われてしまうだろう。

都知事辞任によって、参議院選挙と同日選挙になること
による政権与党への影響を考えているのだろうか?

都議会による東京都知事への不信任決議によって、
都知事が辞職をせずに逆に議会を解散してしまった場合に、
突然、予期せぬ「東京都議会選挙」に見舞われることを
恐れているのか?

ノラリクラリと任期満了まで乗り切ることを優先させ、
結果的に次の任期満了選挙のタイミングで「新しい東京の
顔を誕生させる」シナリオを描くことで、議会与党の
自民党と公明党が連携して擁立し、支援する新しい東京
都知事を誕生させることを考えているのか?

僕は舛添都知事は速やかに辞任すべきだと考える。

そして、辞任のタイミングは早いほど東京や日本全体への
ダメージが少ない。

知事が辞任しない、都議会が不信任決議をしないとなれば
東京都の有権者によるリコールによって辞めさせるという
手段があるが、そのパターンでは「東京」のイメージは
さらに悪くなる上に、新たなる混乱が生じるので避けるべき
だと考えると、やはり「辞任」か「議会による不信任決議」のどちらか
になるのではないか。

それにしても舛添都知事は往生際が悪すぎる。
東京都議会議員の皆さんの良識に期待したい。