千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

学校環境の整備・改善について
~一般質問3月15日~

学校環境の整備・改善について①
学校からの修繕要望は何件あり、何件対応済みなのか。
仮に学校からあがっているすべての修繕要望に応えるためには、
どの程度の予算が必要なのか。


【答弁:教育次長】
平成26年度の小、中、特別支援学校を併せた修繕要望は、
778件
で、そのうち364件に対応し、対応済の比率は
46.8%です。

なお、未対応となった修繕は学校運営に支障を来たすこと
のないよう、平成27年度に概ね実施をしており、その金額は
概算で約8千万円です。


学校環境の整備・改善について②
消防設備の法定点検の中で指摘された箇所の件数は何件で、
どの程度が是正されたのか。

【答弁:教育次長】
指摘件数は、平成27年3月末時点では、ホースや消火器などの
全設備53,216箇所のうち6,127箇所で、約11.5%です。


なお、是正率は現時点で把握しておりませんが、今後学校と
協議をしながら可能な限り改善を図るとともに、是正率の把握
にも努めます。


学校環境の整備・改善に
ついての:意見&要望

限られた予算で最適な環境整備を行う上での課題は何か。
改善を行うにあたって優先順位を作るべきだと考えるが見解は。

【答弁:教育次長】
学校は施設毎に規模や築年数が異なり、設備の種類が多岐に
わたることから、傷み方も一様ではなく、状況によりその都度
個別の対応が必要となり、修繕の実施時期を含めた判断基準の
作成が難しいことが課題であると認識しています。

今後は、現場の状況をより把握しやすい内容に要望書の書式を
見直す
とともに、毎年度、全市立小・中学校、特別支援学校を
対象に実施している訪問点検において、現地の状況をより丁寧に
把握し、緊急性や必要性を見極めることで、学校運営に支障や
不便を来たさぬよう、迅速かつ効率的な対応に努めます。


【学校環境要望:2回目】
千葉市全体を考えると教育予算だけでなくてもやはり予算には
限りがあります。

先ほどの答弁によれば学校から教育委員会に修繕要望のあった
件数に対して対応済みが約46.8%という答弁でした。

また消防設備お法定点検では指摘された箇所が6127件との
ことですが、その是正率は把握していないとの答弁でした。

学校の校長先生や教頭先生の立場に立てば、校舎自体は古くとも、
壊れたところは修繕をするなどして、出来るだけより良い環境下で
子供たちに安全で快適な学校生活を送らせてあげようと考えている
と思います。

しかし消防設備の法定点検で指摘された「箇所」は、是正しないと
それは「違法」になります。

しかし実際には過去40年間に渡って市内の小中学校で大規模な
火災が起きたことはないため、消防設備である
連結送水管や、
防火シャッター、防災ベルに不具合があっても、日常の学校
生活
にとってはあまり影響が出ていない場所とも言えます。

消防法に違反している状況はもちろん是正すべきですが、それを
含めて学校予算が限られているとき、
どちらにお金をかけるのか?

そのルールがありませんし、
教育委員会としては、そもそも各学校が
消防に指摘された箇所がどの程度改善されているのかを
把握して
いないというのは問題だと思いますし、学校任せにしておくことも
まずいと思います。

この消防設備の法定点検で指摘された箇所の修繕をどうすべきか。
それが今後の課題です。

学校環境において和式トイレを洋式化することや、校舎全体の
老朽化対策も大切ですが、いざという際に人命を守るために法定で
定められている消防設備の是正も無視して
良いわけはありません。

予算の関係で全てを同時に改善出来ないとすれば、どうしても
優先順位をつける必要があります。

またその「優先順位」については教育委員会側だけでなく、
学校側も同じような優先順位についてのコンセンサスを作る必要
があると思います。

地震とは異なり、平時から学校が“火災になったどうする”という
意識は持ちにくいと思いますが、後になって「まさか、こんなはず
ではなかった」ということの
無いように全体のバランスを見ながら
計画的に対応していただければと思います。