千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

7月の参議院選挙に向けて与野党が徐々に白熱してきている。

【↓報道より】

衆参同日選挙の可能性も取りざたされる中、自民党の党大会が開かれ
安倍総理は参院選の候補の一本化に向けて調整を進める
野党側を
強くけん制しました。

「選挙のためだったら何でもする。誰とも組む。こんな無責任な勢力に
私たちは、皆さん、負けるわけにはいかないんです」(安倍首相)

【↑以上】

確かに、安倍総理の発言は決して間違ってはいない。
今の構図は自民党と公明党が政権を担っている与党だとすれば野党とは
「民主党+維新の党+共産党+社民+生活の党と山本太郎と仲間たち」
(※民主党と維新の党は新しい名前の政党になる)ということになる。

そして野党が共産党と一緒になると、「自公政権の打倒」は共通目標になる
とは思うが、その先はどんなビジョンを共有するのか?何を目指すのか?
という点で考えると「無責任勢力」と揶揄されても仕方ない部分もある。

まずは目指すべき「ビジョン」があり、そのビジョンを実現するために候補者を
一本化し、お互いに選挙協力を行うのであれば必ずしも「無責任な勢力」とは
言われないだろうが、そもそもこれまでは目指すべき「ビジョン」がそれぞれの
政党で異なっていたために、バラバラの政党で活動して来たことを考えると
7月の参議院選挙までに「共通ビジョン」をまとめるのは相当大変なのでは
ないか・・・と考えてしまう。

そして民主党の枝野幹事長と共産党の志位委員長は下記のように反論している。

【↓報道より】

「無責任勢力」批判に反論=民共幹部

民主党の枝野幸男幹事長は13日、安倍晋三首相が自民党大会で
夏の参院選を民共の「無責任勢力」との対決と位置付けたことに対し、
「自民党と公明党は憲法観が全然違うのに、選挙のためなら何だってする。
そっくりそのままお返ししたい」と反論した。

共産党の志位和夫委員長も東京都内で開かれた集会で
「対決の構図は自公対民共ではなく、自公対5野党プラス国民だ。
5野党は立憲主義・民主主義の回復という国民的大義の下に
結束している」
と強調した。 

【↑以上】

うーむ、個人的な感想として・・・。

枝野幹事長のこの反論は、あまり的を得ていないような気がする。
確かに自民党と公明党は政党が違うの「憲法観」が異なるのは
仕方が無い部分はあるが、現在政権を担っている与党と考えると
この反論は、民主党にとってどれだけプラスになるのかがわからない。

また、共産党の志位委員長の反論も何かが違うように感じる。
それは「対決の構図が自公対民共ではなく、自公対5野党プラス国民」
だというが、政権与党の自公にももちろん国民がついている。

しかも、民主主義の原点である選挙、つまり前回の総選挙で自公政権が
議席を伸ばして躍進しているという事実は否定できない部分もある。
(もちろん得票数と議席数が連動しない部分はあるが)

参院選を意識して与野党が白熱するのはある意味当然ともいえるが、
何を争点として戦うのか?が国民に分かりやすく伝わる必要がある。

そう言った意味では、政権与党としては厳しい部分もある。

アベノミクス効果、TPP、安全保障関連法案と北朝鮮の動き、
国内景気動向と消費税増税、憲法改正、待機児童解消問題など
野党から突っ込まれる争点はたくさんある。

議論が白熱することは決して悪くはないが、与野党ともに揚げ足取りに
なることなく、国民のために建設的な議論を戦わせて欲しい。