千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

本日、甘利経済再生担当大臣が会見を行い閣僚辞任を表明した。

当初、安倍総理大臣は重要閣僚である甘利氏の慰留に動いたとの
報道もあったが結果的には大臣職を辞任することになった。
また、後任は石原伸晃元環境大臣が就任される見通しだ。

個人的な意見になるが、甘利氏側にお金を渡したことを「証拠」と一緒に
週刊文春て告発した千葉県の建設会社の総務担当の男性の行動は
どうも用意周到過ぎる部分があるので、真相を明らかにして欲しいと
考えるが、それ以上にアベノミクスを支える現職大臣という極めて重要な
ポストに就いている甘利氏側の”わきの甘さ”があったのは明らかだ。

大局的に見れば、この段階で甘利氏本人が閣僚辞任を決断したことは、
安倍政権にとってのダメージは最小限にとどまったとも思える。

しかし、気になるのはTPP関連法案の行方だ。

そもそも参加各国のさまざまな思惑の渦巻く「TPP」が大筋合意にまで
前進してきたのはタフ・ネゴシエーターと称される甘利氏の存在が大きい。

一方で大筋合意したということは、合意は日本にとっても大きな影響が
あるため、今の国会審議を通じて交渉の経緯や結果、合意によって
見込まれる将来への様々な影響についてなど、利害関係のある方へ
主に日本国内向けに丁寧に説明する必要がある。

その丁寧な説明を、TPP交渉の当事者の甘利氏でない石原氏に
出来るのかは未知数ではあるが、結果的に非常に厳しい環境に
置かれる可能性もある。

甘利氏の閣僚辞任までのスピードが早かったことに驚くと同時に、
TPPやアベノミクスなどの日本経済再生に向けた取り組みに対して
今後どの程度の影響が出てくるのかが気になる。