千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

~第4回定例会代表質問~【3回目:意見・要望】

市政運営の基本姿勢についての「財政健全化プラン」については、先ほどの
熊谷市長の答弁では「これまでの財政健全化への取り組みに
対する評価に
ついては、「脱・財政危機の第1ステップはクリアし、
第2期財政健全化プランに
おける主要目標である「主要債務総額の削減」
についても、目標達成に向け
着実に進んでいる」というもので、
「平成28年度は2期プランの中間年度に
あたるため、プランの中間
見直しを行い、各取組項目の更新や、目標達成に
向けた取り組みの強化、
さらには適切な目標の設定も行う」とのことでした。

我が会派としても、これまでの財政健全化の取り組みについて評価して
いますが、本市の財政状況は厳しい状況が続いていると認識しています。

市債残高については確実に削減傾向にあるものの、依然として1兆円を
超える市債残高という借金を抱えています。

昨今は、超低金利な国債の影響を受け、本市の市債についても低利な
状況で調達できていますが、中長期的な視点で見ると、この超低金利な
状況がいつまで続くかはわかりません。

仮の話ですが、1兆円の債務に対する利率がすべて同時に1%上昇した
場合には、新たに1年間に100億円の利払いが増えるという計算
なるわけです。

あまり想像したくはありませんが、1兆円の債務というのはそれほど大きな
金額ということです。

将来の金利の動向は、予測困難なものでありますが、そうはいっても、
金利が上昇するリスクへの対応は必要であり、そのためには、市債
残高の削減が最も効果的な方策であると思います。   

本市においては、「脱・財政危機宣言」を発出した平成21年度頃を
境に市債残高は削減傾向にありますが、ちなみに平成22年度から
5年間の利払い額は約940億円と聞いています。

これまで借りたお金に対する利子として支払った金額が5年間で
940億円に上っているというのが実情です。

だからこそ、今後我々にできることは建設事業の厳選等により適正
規模の市債発行に努め、市債残高を着実に削減していくことです。

これからは、ますます少子超高齢化が進展し、社会保障費は確実に
増加し、厳しい地方財政が見込まれています。

当局におかれましては、企業誘致や、起業支援、人口増加による
税源涵養による歳入増加や事業の選択と集中による歳出削減に
努めるなど、是非とも、中長期的な視点で更なる財政健全化を
進めていただくことを要望いたします。

【山本直史の視点】
議会で質問を行う際には“議会ルール”があります。

代表質問の場合には「一括質問方式」となり、議員側は通告した
時間内で「3回」質問や意見を述べたりすることが
出来ます。

これまで、先の代表質問で僕が会派を代表して質問させていただいた
「質問と答弁」を1回目の質問、2回目の質問と
分けて順番にブログに
書いてきました。

今回からは議会質問における3回目となる「意見と要望」を述べる部分に入ります。

また実際に行った議会質問では残り時間を意識して「3回目」となるため、
全てのテーマについて意見や要望を述べては
いません。

今回の代表質問では、「質問」に対する当局からの「答弁」という形は取りません
でしたが、市債残高に対する“金利”に
ついて事前にヒアリングした内容をもとに
「財政健全化」の
必要性について意見を述べるようにしました。

千葉市は現在も1兆円を超える債務がありますし、その債務に対して、毎年金利を
支払っており、過去5年間で“金利分”として
支払った額は約940億円に上ります。

もちろんその支払原資となる財源は皆さんからの税金です。

確かに1兆円の債務はとても大きい金額ですが、一方でその債務と引き換えに、
普段から市民の皆さんが利用している道路や
上下水道などの社会インフラ整備や、
区役所や図書館などの
公共施設などによる行政サービスが提供されています。

中長期的な視野に立って計画的に“街づくり”を進めて行くためには、市債という
名前の借金を活用することは、必ずしも
悪いことではありません。

しかし、しかし身の丈を超えた借金をすると、後になってその返済に苦しむ
ことになりますし、逆にまったく借金を
しないとすべて「単年度会計」で行う
ことになるので、
計画的な街づくりをするのが難しくなります。

千葉市は「脱・財政危機宣言」を発出してから、地道な財政健全化の道を
歩んでおりますが、「財政健全化」は
まさに無駄な支出(歳出)を削り、
税収(歳入)を増やす
ことにありますので、その部分をしっかりとバランスを
取りながら的確に、メリハリをつけて思いっきり進めていただきたいという
思いから「市政運営の基本姿勢」に対する
要望をさせていただきました。