千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

【女性消防吏員の更なる活躍に向けた取り組みについて】
~第4回定例会代表質問~

消防行政について“女性消防吏員”の更なる活躍に向けた取り組みに
ついて伺います。

一般的には、女性消防士という言い方が聞き慣れた言葉だと思いますが、
ここでは法律上使用されている女性消防吏員
という言葉を使って質問します。

平成27年4月1日現在、全国の消防吏員に占める女性の
割合は、2.4%
であり、本市では3.1%と、全国平均を
やや上回るものの、警察の7.7%、
自衛隊5.6%、
海上保安庁5.5%と比較すると低い状況です。

こうした状況から、総務省消防庁では、本年7月に消防全体として、消防吏員に
占める女性の全国比率を、平成38年度当初までに
5%に引き上げることを
共通目標とする通知を全国に発出しました。

本市においても、女性消防吏員の活躍推進を大きく進めるため、取組強化に
速やかに着手する必要があると考えています。

そこで3点お伺いします。

【質問①】
消防組織において女性消防吏員を増加させる意義は?

【答弁:神谷副市長】
女性を含めた多様な立場や経験を有する職員が、消火活動や救急活動等の
市民サービスを提供することによって、子供や高齢者、
災害時の要支援者など、
様々な状況にある市民への対応力が向上します。

さらに、多様な視点で物事を捉える組織風土並びに育児・介護など
それぞれ
異なる事情を持っていることを、組織や同僚が理解し支援する
組織風土が
醸成されることにより、組織の活性化、士気の向上が図られると
考えています。


【質問②】
妊娠・出産、子育て等ライフステージに応じた様々な配慮は?

【答弁:神谷副市長】
母性保護の観点から、育児休業、子の看護休暇、育児短時間勤務制度など
法令上規定された制度の活用を促進することはもとより、
育児休業から
スムーズに職務復帰し、自身のキャリアを積み重ねていくため、
育児休業中の
職員に対する業務関連情報の提供や職場復帰時における
研修の実施等
女性消防吏員が、安心して職務を継続できるよう配慮しています。

さらに、男性消防吏員の意識改革やハラスメントへの対策に加え、男性を含む
職場全体で超過勤務の縮減を図ることや大規模災害時の
緊急参集要員の
免除など、仕事と家庭の両立を積極的に支援しています。

【質問③】
女性消防吏員の確保に向けた今後の取り組みについては?

【答弁:神谷副市長】
まずは、数多くの職業の中から、消防を自らの職業として選択肢に含める
女性を、大幅に増やすことが喫緊の課題です。

このため、女子大学の就職窓口への働きかけを強化するほか、社会人になる
年齢層の女性に対し就職説明会を通じて、具体的な
業務内容や勤務条件を
説明するなど、消防は女性が活躍できる
仕事であり、女性にとって魅力的な
職業であるという情報を
積極的に発信します。

また、今後も女性消防吏員の活躍の場を広げるため、女性専用のトイレ、
浴室、仮眠室などの施設整備に加え、女性の割合や採用者数、女性の
活躍推進に向けた取り組み状況について積極的に公表します。

【山本直史の視点】
今回の代表質問は会派を代表して市政運営について大局的な視点から
質問を行いました。

僕が普段一般質問を行う際には、女性消防吏員(女性消防士)の比率
という視点からの質問はなかなか気づかないところです。

単純に”女性比率を高める”といっても、消防士は地方公務員ですから
当然、公務員試験にパスする必要があります・

従って、自治体側は特に女性を採用したいという希望があったとしても、
自治体側が出来ることは消防士という仕事が女性にとっても魅力的な
仕事であるという事を地道に発信するなどして、そもそもの女性の応募者を
増やす必要があります。

自治体として女性応募者が増えるように発信を強化し、結果として優秀な
女性が採用され、女性でも第一線で活躍しやすい環境を整えることが
求められています。