千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

【元気な中小企業の販路拡大支援について】~第4回定例会代表質問~

千葉市が元気になっていくためには、地域経済を支える原動力と
なっている中小企業が元気になる必要があります。

そのため、これからの中小企業支援策は、新しくイノベーションが
生み出され、新規創業や事業承継を促進させるという攻めの視点も
重要になって来ています。

中小企業が、グローバルな世界マーケットも視野に入れた競争を
勝ち抜いていくためには、これまでのビジネスの殻を破り、創意工夫を
活かした
イノベーションを起こしていくことが重要です。

同時に国も、企業の新陳代謝を進めるため、開廃業率10%台を
目標に掲げ、引き続き、創業を促進するとともに、中小企業の経営者の
高齢化等が進む中、
事業承継を契機とした既存事業からの撤退と
新事業展開を促進する方針を
掲げています。

去る11月18日に、千葉市産業振興財団が主催した
「第14回ベンチャー・カップCHIBA」では環境配慮型錆転換塗料
「サビキラープロ」
の開発・販売を行う株式会社バンジが見事グランプリに
輝きました。

また、他の出場企業も自社の持つ製品や技術力を大いにアピールしたと
伺っており、このような新しいイノベーションを生み出す元気な中小企業が
本市から続々と誕生するような環境を整える一方で、そのような中小企業が
生み出す製品やサービスの営業、販路の拡大を支援する取り組みも
同時に重要であると考えています。
そこで伺います。

【元気な中小企業の販路拡大支援について①】
更なる取り組みが必要と考えるが見解は?

【答弁:神谷副市長】
本市では、質問にもございました「ベンチャー・カップCHIBA」の
受賞企業やインキュベート施設入居企業を中心に、優れた製品・商品の
販路拡大支援策として、見本市への出展支援や合同商談会の開催、
産業振興財団のコーディネーターによる同行訪問等の取組みを行い、
受注実績を作るなど、成果をあげてきたところであります。

また、今後は、市内の中小企業等が開発した製品・商品を公募し、
新規性・独創性や市の行政目的の実現に有効であるか等の観点から
審査し認定する「トライアル発注認定事業」の実施に向けた検討を
行って参ります。

この事業は、認定された製品・商品を合理的な価格で随意契約に
より市が試験的に発注し、使用することで当該製品等の有用性を評価し、
官公庁での受注実績をつくることにより、販路開拓を支援し、市内企業の
育成を図るものであります。

【山本直史の視点】
今回の質問は中小企業への具体的支援策についてです。
積極的に事業拡大を目指す企業に対してどのような支援が
効果的かを考えています。

その一つの答えとしては、千葉市産業振興財団が主催する
ベンチャーカップというビジネスコンテストで入賞した企業の
先進的な製品やサービスは、一定のルールを定めて市役所
で実証的に使うということが効果的であると考えています。

ビジネスコンテストで入賞したことのメリットは、おそらく賞金や
賞品をもらうよりも、市役所などの公的機関で試験的に使って
もらえるという「実績」の方が大きいと考えています。

実際に市役所で使ってもらうことで、一定の効果を上げたり
コストダウンがはかれれば、「千葉市における実績」として
他の自治体に販路を拡大するキッカケにもなると考えています。

入賞企業の製品やサービスを市役所で全面的に採用するのは
さすがに難しいと思いますし、価格とサービスとのバランスに
おいて一定の合理性は必要となりますが、コンテストに入賞すれば
「市役所が採用する」ということを発信することで、コンテストに
応募する企業も増えると考えています。

答弁では「トライアル発注認定事業」を検討するというものでしたが、
私としては検討している段階を早く通過して、出来るだけ早く実施を
していただきたいと思います。

ビジネスには当然スピードが問われていますので、中小企業支援を
積極的に進めるためには、役所の時間感覚や役所の論理という
概念を変えて行く必要があると考えています。