千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

師走になるといろいろなニュースが飛び込んでくるが、
また衝撃的なニュースに驚いた。

熊本県で生後3か月の乳児に覚せい剤を投与し殺害したとして、
24歳の男が逮捕されましたというニュースだ。

この男性容疑者は今年9月4日の未明、熊本市東区のホテル内で
一緒にいた知人の20代の女性の
長男(生後3か月)に覚せい剤を
投与して殺害した疑いだ。

この男性容疑者は、この日の午前3時ごろに、知人の女性とその
女性の長男(生後3か月)と3人でホテルに入り、その後、「息子が
泡を吹いて固まっている」と母親から110番通報があり、
運ばれた
先の病院で、覚せい剤による中毒死で長男の死亡が
確認された。

一体何でこんなことが起こるのか?
何で生後3か月の子供が覚せい剤で死ななきゃならないのか?

本当に信じられないほどひどい事件だが、これが、今の日本で
実際に起きている事件なのだ。


先日のブログにも書いたが、両親がゲームをしたいという理由で
泣き叫ぶ生後16日のわが子をうるさいという理由でゴミ箱に押し込んで
窒息死をさせたとニュースが出てきたばかりだ。

その他にも、特にブログには書かなかったが、親が3歳児にタバコを
無理やり吸わせ、それを嫌がっている姿を動画にアップしたという
ニュースもあった。

どのケースも「親」としての責任感が欠如、いや、欠如というより
子どもの立場になれば「親」である資格が無いとも言える。

親として未熟なのか?
人間として未熟なのか?
そもそも善悪の分別がつかないのか?

それぞれのケースにおける親たちの事情や詳しい背景までは
わからないが、子供のことを考えると本当に可哀そうになる。

お亡くなりになられたお子さんには心からご冥福をお祈りする
しかない。

僕はちょうど明日の代表質問で「里親制度」について取り上げる
予定になっている。

ちなみに、保護者のいない子どもや虐待を受けた子どもなど、
公的責任において社会的に養育していかなければならない
子どもたちは全国で約4万6千人いると言われ、
平成26年度の
児童虐待対応件数は全国で8万8,931件と、
過去最高を
更新中だ。

つまり、国が把握している虐待件数が約9万件、そして実の親では
なく社会的に養育する必要のある子どもが約4万6000人存在
するというのは今の日本の姿なのだ。

そう考えると、今日のブログに書いた3件の事件は、極めて悪質な
ケースだが、「虐待」というくくりでは氷山の一角とも言える。

政治家としてどうするか。

日本は少子化で人口減少傾向ではあるが、何とかして次なる日本を
支える新しい命が誕生しやすい社会を作りたいと、日々行動している
一方で今回のような事件が連発し、虐待を受けている子どもが多くいる
という厳しい現実もある。

必要なのは、福祉なのか、それとも若い夫婦が安心して子供を
産み育てやすい環境や経済力なのか、それとも、親を含めた
教育の質の向上や、道徳心の醸成なのか・・・。

理想論だけを語っているだけでは物事は変わらない。
そして、現実から目を背けては物事は根本的に解決しない。
さらに、あきらめたら、そこで終わりだ。

今の子供たちだけでなく、これから生まれて来る子供たちにも
夢と希望のある社会を何としても残したい、実現させたいという
気持ちで行動したい。