千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

本日は幕張のホテルで開催されたIR意見交換会に出席した。

今回の意見交換会は、成田商工会議所とMICE・IR推進を考える会が意見交換会する場であると同時に、「カジノを含む統合リゾート(IR)の政治、経済情報サイト」を運営されているキャピタル&イノベーション株式会社代表の小池隆由氏を専門家としてお招きし講演をしていただいた。

現時点においては国会において「IR推進法案」は成立していないためまだまだ具体的な動きは無いようだが、大雑把な流れとしては「IR推進法案成立」→設置を希望する自治体による事業者からのコンセプト募集→「IR実施法案成立」→国により自治体からの提案募集と選定→自治体による事業者選定→自治体による環境アセスメント→着工というものらしい。

イメージとして道州制の各ブロックに一ヶ所という考え方で最終的には国内に10箇所ほどになるそうで、自治体が選ぶ事業者には「営業権」が与えられるため、事業者は将来の収支を想定して「営業権」をベースに資金調達が可能になるため、いわゆるインフラ整備のために自治体は財政支出をする必要がなく、大きな雇用創出や経済効果が見込めるとのことだ。

また、現時点において誘致活動が表面化したエリアは20以上あるとの事だが、首都圏において神奈川県横浜市、東京都港区台場、千葉県(千葉市・成田市)となっているようだが、全国的に見ると北海道苫小牧市や長崎県佐世保市などは官民が連携した活動が活発化しているそうだ。

千葉県においては誘致活動が表面化している千葉市と成田市の関係者が顔を合わせ、現段階において情報共有の出来る場を持てたことは価値があると考えている。

空の玄関口である成田空港のある成田市と、千葉港の整備を進める千葉市とお互いに強みを補完する関係を構築するという視点に立てば、千葉県全体の経済活性化につながる。

いよいよ、少子高齢・人口減少社会に突入する日本において経済活性化をはかるには、海外からの観光・ビジネス客に日本に出来るだけ多く来ていただく必要があり、そのためには、まさにオール千葉という視点で千葉県全体を観光立県するという戦略は間違っていないと考えている。

しかしながら、統合リゾート(IR)にはいわゆる収益力の大きなカジノ部分が含まれることから、IR推進法案が可決成立したとしても、地元の合意形成や立地場所、環境アセスメント、治安や青少年への影響を考えると、そう簡単には前に進まないと認識している。

その上で、千葉県に大きな雇用創出と経済効果があり、確実に増加する税収や自治体財政に依存しない民間投資によるインフラ整備などのメリットを考えると、現時点で統合リゾート(IR)を越えるほどの具体的な経済活性化策が無いのも現実だ。

僕は個人的に、盲目的に誘致のために動くことはするつもりは無いが、一方でカジノが含まれるからという理由だけで頭から頑なに反対することも無い。

本当に千葉の未来のためには何が必要なのか。

そのためには、何を、いつ、どのようにすれば良いのかという事を、出来るだけ多くの方々と建設的で具体的な意見交換をしたいと考えている。