千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

2020年東京五輪の大会エンブレムに盗作騒動が起きている。

このエンブレムをデザインしたのはアートディレクターの
佐野研二郎氏だ。

記者会見後、事態は一見沈静化していたように見えた。
しかし、会見後にネット上では佐野氏の行った他のデザイン
盗作疑惑がいろいろと炎上し始めていた。

そして今回、サントリー「オールフリー」の販促キャンペーン
賞品の佐野氏がデザインしたトートバック30種のうち8種類を
自ら「迷惑をかけたくないので取り下げたい」と申し出たことに
よって騒動が一段と大きくなっている。

あらためて、このオリンピック・パラリンピックエンブレムには
どのような意味が込められているのかを公式ホームページで
確認してみた。

すると、次のように書かれていた。

世界は、2020年に東京で
ひとつのTEAMになる歓びを体験する。
すべての人がお互いを認め合うことで
ひとつになれることの
その大きな意味を知ることになる。

その和の力の象徴として、このエンブレムは生まれました。

すべての色が集まることで生まれる黒は、ダイバーシティを。
すべてを包む大きな円は、ひとつになったインクルーシブな世界を。
そしてその原動力となるひとりひとりの赤いハートの鼓動。

オリンピックとパラリンピックのエンブレムは、
同じ理念で構成されています。

オリンピックエンブレムは、
TOKYO、TEAM、TOMORROWのTをイメージし、
パラリンピックエンブレムは、
普遍的な平等の記号=をイメージしたデザインとなっています。

2020年はもうそこに来ています。
このエンブレムのもとに
ひとつになって
素晴らしいオリンピック・パラリンピックを
つくりましょう。

個人的にこの考え方、理念には共感できる。

オリンピックを自国で開催出来るということは、
特にその開催国の国民にとっては大きな誇りになる。

だからこそ2020年に開催される東京オリンピックに向けて、
多くの日本人が素晴らしい大会にしたいと考えているはずだ。

そして、それら全ての想いが結実した「シンボル」となる
オリンピックエンブレムはとても大切な意味を持つし、
2020年には戦後75年になる日本が、オリンピックを通じて
世界に向けてどのようなメッセージを発信して行くのか、
という「理念」そのものでもある。

だからこそ、このエンブレムに「盗作疑惑」が指摘されて
いること自体が極めて残念なことでもある。

著作権上、商標権上問題が無いとしても、今回の一連の
盗作騒動で既にエンブレムに負のイメージついてしまい、
理想的で純粋なイメージが毀損してしまったことは事実だ。

残念なのは先日の記者会見で佐野研二郎氏は盗作は事実
無根で、パクリは「一切無い」とキッパリと断言していたのだが、
ネット上で佐野氏の他のデザインについても検証画像付きで
パクリ疑惑で炎上し、自らサントリー販促賞品のトートバックの
デザインを取り下げてしまったことで、「一切無い」の言葉を
自ら否定してしまった形になってしまった。

先日、政府は新国立競技場デザイン案を白紙撤回したが、
この2020年東京五輪の大会エンブレムも同様にやり直しに
なるのかが気になるところだ。

個人的には「決断」は早い方が良いと感じている。