千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

フェイスブックのタイムラインに総務省出身「流しの公務員」と
称された愛知県常滑市副市長の退任挨拶が紹介されていた。

この原文は8月11日更新の常滑市ホームページ片岡憲彦市長の
「Vol.88 市長随想」として掲載されていたもので、タイトルは
「山田副市長の遺言」とされ、山田副市長の退任辞令交付式での
幹部職員に対してのメッセージを受けて内容となっている。

「まさにその通り!」と思えるほどとても分かりやすい内容で
あったのでブログに書こうと思う。

【↓以下引用】

「流しの公務員」と称された総務省出身「山田朝夫」氏が7月31日を
以て退任されました。正にTBS日曜劇場「ナポレオンの村」の
スーパー公務員浅井栄治に扮する唐沢寿明を地で行くような人でした。
退任式では、幹部職員に対し3つの遺言を遺していきました。

一つは、「現在の厳しい財政状況は、10年、15年かけ、悪くした人災である。」
と指摘し、パスカルの言葉を引用し、「我々は、絶望が見えないようにするために、
何か目を遮るものを前方においた後、安心して絶望の方向に走っているのである。」

二つ目は、「お金がないことを理由に、前年と同じことを繰り返し、
工夫を怠っている。」と。そしてダーウィンの進化論を引用し、「強いものが生き
残るのではなく、最も賢い者が生き延びるものでもない。唯一生き残るのは、
変化できる者である。」

三つ目は、希望を胸にした新採用の職員が3年後には、上司・先輩の影響で
覇気が無くなっていく現状を指摘。松下幸之助氏の「松下電器は、人をつくる
会社です。あわせて電気製品を作っています。」を引用し、「職員は財産。
人をつくる役所であってほしい。」と呼びかけました。

「ナポレオンの村」のスーパー公務員も「役人は役に立ってこそ“役人”」
がモットーです。山田副市長の意志を受け継ぎ、常にチャレンジ精神で、
変化に果敢に挑戦し、市民の役に立つ職員となるよう職員一丸となって顔張ります。

【↑以上引用】

シンプルにまとめると・・・

①財政に対する責任
②変化への対応
③能力を引き出す組織風土の醸成

かつての中央集権時代から地方の時代へとシフトして来ている現在、
「地方自治体」の果たすべき役割は今後はますます大きくなる。

山田氏は財政悪化は人災と断じ、変化への対応は工夫を怠たって
いると表現し、、希望に満ちていた職員は3年で覇気が無くなるとの
指摘は確かに厳しいが、むしろここがチャンスでもある。

日本中の市長も議員も職員も、それぞれの役割をしっかりと
果たしながら地方から日本を再生させる覚悟が求められている。