千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

千葉市民が非常に気にしている案件について
千葉市議会として「決議」を行った。

環境省が千葉市内に千葉県内の放射性廃棄物の
処分場を建設する候補地として選定した事に対し、
千葉市議会は環境省による説明を2度ほど受けた。

過去2回目の環境省による説明会では議長や各会派
からの代表者に対しての質問にも誠意を持って答えて
いただいたが、やはり今回の「候補地として決定した」
という事実に対しては、千葉市議会としては必ずしも
納得し理解が得られた状況にはなっていなかった。

そこで、議会初日の本日に自民党、公明党に加え、
我々未来民主ちば議員が「提出者」となって発議を行い
先ほどの本会議で採択された。

【決議第4号】
「千葉市内での指定廃棄物処分場建設候補地選定について
再協議を求める決議について」

国は、本年4月24日に本市及び県に対し、東日本大震災による
東京電力福島第一原子力発電所事故の影響によって県内で
発生した汚染焼却灰など、高濃度の放射性物質が含まれた
指定廃棄物の処分場建設の候補地として、千葉市中央区にある
東京電力千葉火力発電所敷地内を正式に選定したことを伝えた。

本市議会は、本来の千葉市と千葉市の子供たちのために、
下記の理由により、それぞれの排出自治体内での保管を行うための
再協議を強く求めるものである。

①本市で今後、約30年以内に震度6弱以上の地震が高い確率で
起こるとの研究結果があり、発生時には液状化現象や津波により、
処分場が破損し、水質や大気が放射性物質により汚染される被害が
発生するおそれがあること。

②候補地は、住宅地に近接した場所に位置しており、住民の
感情として到底受け入れられるものでなく、地震被害を初めとした
災害発生時には多くの住民に影響が生ずること。

③風評被害により、農水産業への影響、人口の減少、地下の
下落などのおそれがあること。

④本市においては、海辺を活かしたまちづくりを推進している
ところであり、候補地はその中心となる地域に近接しており、大きな
ダメージを与えるおそれがある。選定手法において観光等に資する
地域は除外すべきであると考える。

⑤候補地選定の過程が不透明なままであり、市民に正確な
情報公開がなされていない。

以上、決議する。
平成27年6月8日 千葉市議会

市民の代表である市議会において、政権与党の自民党、
公明党の議員と共に賛成多数で再協議を求める決議が
採択された意味は大きい。

最も決議の内容は処分場建設候補地選定の「白紙撤回」を
求めるものではなく、候補地選定について再協議を求める
決議となっている。

現時点において既に県内の各自治体に現存し、保管されて
いる放射性物質を含む「指定廃棄物」を今後どのように処理
して行くのかという課題は未解決なままだ。

千葉市議会として「決議」はしたが、引き続き根本的な
解決策を模索して行く必要がある。