千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

今回の議会運営委員会による視察目的は議会という
議事機関の運営方法を他の地方議会の先進事例をから
学び千葉市議会の権能強化を目的としたものだ。

議会運営に関する視察なので福祉、教育、都市、経済
など政策毎に所管している常任委員会の視察とは異なり
若干地味ではあるが、地方議会の運営そのものの
やり方を学ぶという点では極めて大切な視察だ。

視察テーマとしては議会基本条例の制定など
議会改革につながるテーマになることが多い。

今回視察させていただいた福岡市議会では具体的に
政策立案機能強化については福岡市の地産地消を
発展させる「ふくおかさん家のうまかもん条例」の
制定経緯を学んだ。

また開かれた議会、バリアフリーな議会という視点では
福岡市議会では「傍聴者に配慮した議場設備」がとても
進んでおり、議場の傍聴席には車いす傍聴席、障がい者
補助犬の入場規制が緩和され、さらに防音の親子傍聴席や
その奥には授乳室、乳児用ベッドまで備えつけられていた。

これで突然泣き出す小さなお子さんがいらっしゃる
お母さんも安心して議会を傍聴することが出来る。


福岡市議会の議場


防音仕様の傍聴席


授乳室とベッドまで


各種資料

一方で大分県議会では大分県議会基本条例や
議員提案条例について学ばさせていただいた。

また実際に議場を見せていただき、対面演壇方式の
説明を受けた。

千葉市議会では現時点において議会基本条例は制定
されておらず、対面演壇方式も取り入れられてはいない。

対面演壇方式がどの程度良いのかについてはなかなか
判断が出来ないが、少しでも議会の活性化につながるので
あれば導入も検討すべきだと考えている。




大分県議会を議長席から


対面演壇が、真ん中にあります


議会事務局職員から説明を受けている図


各種資料

また、これは僕の個人的な意見になるが千葉市議会も
議会基本条例については制定すべきだと考えている。

千葉市議会は千葉市議会らしい議会基本条例を制定する
ことで市議会の権能強化が図られ、開かれた議会などの
議会改革が進むと考えている。

しかしながら、これこそ僕個人の意見だけではなかなか
物事が前に進まない。

そしてまた議会基本条例の制定に慎重な議員も数多く
いるのも現実だ。

それだけに「これからの地方議会はどうあるべきなのか」
を徹底的に議論し、未来のビジョンを共有し、その理想の
実現のためにあきらめず、粘り強く一歩一歩議会改革を
前に進めて行くことが大切なのだと感じた。

これからの市議会は多様な意見が集まる場所となり、
利害が対立するような案件でも互いに知恵を出し合い
最適な「解」を見つけ出すための丁寧な合意形成を行い、
そのプロセスを「見える化」することで、有権者にとって
より納得感のある市政運営を実現して行く機関になると
考えている。

実現までの道は長いが、気づいた人が動き出さなければ
現状は何も変わらない。

これからも議会改革に積極的に取り組んで行きたい。

【おまけの報告】

福岡市議会の議会開催告知ポスター


何と、福岡市議会への行き方まで


大分のとんこつラーメンも食べました


大分県議会における「対面演壇」の図