千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

あっという間だった。
実質的には二日半のアゼルバイジャン共和国
首都バクー滞在を終えて、現在は出国手続きを済ませ帰国便を空港ロビーで飛行機の出発を待っている。

帰りもイスタンブール経由で成田には16日(日)の正午頃に到着する便で帰る予定となっている。

今回はポータブルのWi-Fiルーターを準備しておらず、インターネットにつながる環境はホテル部屋だけだった。

本来は得られた情報を出来るだけタイムリーにブログにアップしようと考えていたが、結果的に朝から外出している時間が長く、ホテルでブログを整理して書く時間を十分に確保できなかった。

ということで、空港での待機時間を活用して今回の視察で得られたアゼルバイジャンに関する情報や、ヒアリングや調べた情報などを整理しながら順次ブログにアップして行きたい。

まずは、昨日ブログでも書いたが到着した初日に訪問し、意見交換させていただいたアゼルバイジャン国営放送のファイル副会長とのQ&Aをお伝えしたい。

・アニメやドラマなどの日本のソフトについての印象は?
→人気が高いがまだまだこれから広がるだろう。現在は日本大使館経由で入っている程度だ。

また、アゼルバイジャンでは日本の〝おしん”の人気が高いと聞いたが・・・という追加質問に対して、副会長は「僕は知らない」と答えられていた。

・原発事故と福島県に対するイメージは?
→日本の東日本大震災や津波についてはアゼルバイジャンの国民が悲しみ、復興を心から願っているが、原発事故のことをあまり過敏に捉えてはいない。

従って日本からの輸入する食品に対する「放射能」に対する風評や心配は特にしていない。特に問題は無いと考えている。

・日本酒についてのイメージは?
→アゼルバイジャンでは和食に対するニーズが高いので日本酒はとても可能性がある。
ちなみに僕(副会長)は和食が大好きで、先日の誕生日には家族で盛大に和食レストランで祝ってもらった。特に私は味噌スープとたこ焼きが大好きだ。それが答えだ。

・日本はどのようなイメージを抱いている?
→勤勉で真面目、製品の品質が高く、精密機器は技術に裏付けされた高機能なイメージ。特にカメラやビデオなどの映像機器などはほとんどが日本製ではないか。専門家に聞けば「ソニー」が一番だと言うだろう。

・国営放送以外に民間放送局は何局あるのか?
→国営放送は総合・スポーツ・文化の3チャンネルあり、民間の放送局は7局ある。配信はアゼルバイジャン以外の国にも行われているので影響力は比較的大きいと思う。

今回初めて開催される日本製品展示会の模様や、本日のこの意見交換会などの様子は積極的に取材し放映して行きたい。

・国営放送におけるテレビCMについては?
→国営放送でもCMを流している。ただし、民間放送局とのバランスを取るようにしており平等な競争が促される環境になっている。

・サプリメントや健康食品に対するイメージは?
→非常に関心が高いと思う。また積極的に買うであろうし、良いものであれば値段が高くても買うと思う。

・宗教上などの理由で取り扱いが難しいものはあるか?
→アゼルバイジャンは国民の90%がイスラム教だが、それ以外の多様な方が住んでいる国なので、あまりタブーなことは無く、戒律も厳格ではない。

例えばイスラム教では豚肉は食べないとされているが、アゼルバイジャンではそこまで厳格ではない。つまり、国民はお酒も飲むなど宗教上で制限されるものは少ない。

・日本への留学プログラムはどのようになっているか?
→バクー市内の二つの大学で日本語を教える学部がある。アゼルバイジャン政府が日本への留学に対して年間20人程度の学費や日本での生活費を出す形で積極的に支援している。

今の日本大使館にいる職員もこの留学プログラムから実現した。

※今回の日本製品展示館では日本への留学経験のある大学生や、現役の日本語学部の大学生が出店企業ブースに各1名かま通訳スタッフとして配置され非常に活躍されていた。

・バクー海底油田の埋蔵量は何年先までと考えているか?
→少なくともこれから50年は大丈夫だと考えている。以前に、石油資源は2000年には枯渇すると言われていたが、今は既に2014だ。本当の埋蔵量は誰にももわからないが、当面は大丈夫だと考えている。

・アゼルバイジャンが今後力を入れていきたい産業は?
→通信(ICT)分野、持続可能エネルギー分野、宇宙開発の分野だ。
来年には人工衛星を打ち上げるを予定している。その次には農業分野が来るだろう。

・空手や柔道などの日本のスポーツに対するイメージは?
→非常に人気が高く、実際に道場に通う人も多い。柔道が人気なのは当たり前として、合気道や空手が続いているイメージだ。特に合気道の道場には若い女性が多く集っている。

・日本とアゼルバイジャンとの経済的発展のために必要なことは?
→現在、アゼルバイジャンと日本には直行便が通っていないのでとにかく大切なのは「直行便」の存在だ。日本とアゼルバイジャンをつなぐ飛行機の「直行便」を実現するべく、
是非とも皆さんの力を借りたい。

最後に
→日本は敗戦から70年近くで本当にすごい経済成長を遂げた。国民が勤勉で敗戦から先進国となった唯一の国だ。我々は日本が大好きで尊敬している。今回の日本製品展示会をきっかけに両国の文化と経済の交流がますます発展することを期待している。

また、アゼルバイジャンが抱えている国内の課題について、アゼルバイジャンとアルメニアとの関係を説明され、「アルメニア」はアゼルバイジャン領土の20%の占めており本当に困った存在だと語られていた。

※先ほどはアゼルバイジャンのバクー空港でブログを書いていましたが通信環境が悪くアップできませんでした。
現在はイスタンブール空港に到着し、成田行きの便を待機中です。まもなく搭乗開始になりますので続きは帰国後に書きます。