千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

毎日新聞に拉致被害の調査報告に関して、
日本の期待に対し「北朝鮮は引いている」
との報道があった。

確かに今まで拉致被害者問題の解決は結果的に
北朝鮮ペースで進んでいた。

いや、どちらかと言えば今まで止まっていたものが
「特別調査委員会」の設置でようやく動き出した
ような印象だたので期待感が高かったのは事実だ。

また、日朝両政府は当初「特別調査委員会」による
初回の報告時期を「夏の終わりから秋のはじめ」と
合意していたが、それがずれ込むという。

これが北朝鮮流といえばそれまでだが、今回こそはと
期待感を持って待っていた拉致被害者家族ら関係者に
とっては肩透かしを食らった格好だ。

菅官房長官は北朝鮮側は
「現段階では初期段階を超える説明はできない」と
回答していると明らかにした。

問題は北挑戦側の説明する「初期段階」の定義だ。

日朝関係を正常化するためにも両国が超えなければ
ならない大きな壁が拉致被害者問題の全面解決である
ことは明らかで、日本側からも再三に渡ってその
メッセージを出している。

それにも関わらずこの北朝鮮から回答された
「初期段階」とは何を意味しているのか謎が
深まるばかりだ。

民主党の元国家公安委員長の石井一氏は先月末に
開催されたパーティーで横田めぐみさんに関して
「もうとっくに亡くなっている」と発言したとして
拉致被害者家族らの猛反発をくらった。

日本人としては横田めぐみさんだけでなく
すべての拉致被害者には是非とも生きて帰ってきて
欲しいと考えるのは当然のことだ。

今回の再調査に関しては現在のところボールは
北朝鮮側にあるが、今回の調査結果はが仮に
「中途半端な報告」では誰も納得しないだろう。

少なくとも今回の調査結果で日本側が北朝鮮に
求めているのは横田めぐみさんをはじめ、日本人
拉致被害者問題の全面解決のためにもすべての事実、
真実を裏付けのある証拠とともに明らかにする
以外に道は無い。