千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

今日のブログは一般質問を行った
【選ばれる都市戦略】について質問した
内容を書きます。

都市が衰退せずに安定的に発展して行くためには
都市の魅力を高め人口が一定レベルで安定するか
微増するなど都市として「持続可能性」を意識する
必要があります。

こらから日本が突入する人口減少社会は当然のことながら
自治体運営にも大きな影響を及ぼします。

考え方の基本は千葉市が本来持っている魅力を
磨き上げ、内外に発信し続けることで市民には
「住んでて良かった」と思ってもらえる人を増やし、
千葉市民では無い方には「千葉市に住んでみたい」
「千葉に訪れてみたい」と感じていただくことが大切です。

まず冒頭に日本経済新聞6月6日の朝刊の
記事の内容から質問に入りました。

私は6月6日の日経新聞の朝刊を見てホントに
ビックリしたんです。

元岩手県知事で総務大臣を務めた増田寛也さんが、
中央公論の6月号にこのまま行くと人口が減少し続け、
やがて「消滅する可能性がある自治体」という、
ある意味では本当に怖いリストを公表したんです。

やはり、都市への人口流出が止まらない
過疎化の進む中山間地域などの村は本当に大変だな・・・
などと考えていました。

さすがに政令市の千葉市は大丈夫だろうと
思っていたら、な、なんとそのリストの中に
花見川区が入っているじゃないですか。

えーっ、ホント!?
でも、何で?という気持ちですよ。

どういうことかというと、そもそも子どもを産むことが
出来るのは女性ですが、増田氏らは出産件数の
95%を占める「20歳~39歳までの女性」の人口という点に
着目したんです。

つまり出産適齢期である20歳~39歳の女性が
どんどん減少する地域は、仮に出生率が上がっても
出産適齢期の女性が自体が激減することから、
人口減少に歯止めがかからず、やがて自治体の維持が
困難になるという見立てです。

花見川区で言うとこれから2010年から30年間で
この20歳~39歳の女性が半減以上の54.1%減少する
ということで取り上げられたのだと思います。

また、この記事の中のリストには掲載されて
いませんが、実は若葉区も47.1%減少すると
高い値が示されています。

また、増田氏はこのように述べています。

「政治も行政も人口が減少することに気づいていても、
そのことを口に出すことは避けてきた。住民の誰もが
自分の住む街が縮小することは望んでおらず、
人口が増え、街が栄えて行くことを期待するからだ」


「問題を深刻にしたのは、自治体は行政サービスを
届けることに一生懸命で、サービスを縮小するなど、
撤退の話は先送りされ、人口減少はまだ先の話と
考えていた上の世代と、一番苦しむであろう若い世代で、
危機感に差があったことも否めない」

そして、
「足元が定かではない目標をいくら言っても
本当の未来は展望できない。真に有効な対策を
行うためには、まず人口減少社会の実像を私たちが
きちんと認識する必要がある」と。

まさにその通りだと思います。

私自身の認識としても、人口減少社会に対して
意識はしていたものの、現に政令指定都市である
千葉市はまだ人口の増加が続いていますし、
東京圏に近い県庁所在地ということもあって、
まさか千葉市が「消滅可能性リスト」に入るほどとは
思ってもいませんでした。

これは本当にショッキングなことです。

都市の魅力とは、そこに住んでいる人口が
ある程度集積していて、賑わいという経済力もあり、
歴史や文化に裏付けされた発信力が備わり、
利便性の高い都市機能と、豊かな自然が近くにあることで、
多様なライフスタイルが選択できるということも、
都市の持つ魅力につながると考えています。

だからこそ、日本全体が人口減少になり、
少子高齢社会になったとしても、千葉市が
「選ばれる都市」として、本来持っているポテンシャルを
開花させ、皆で磨きあげ、魅力溢れる都市であると
発信し続けていれば、仮に都市間競争が激しくなっても、
千葉市だけは人口が微増し、日本有数の都市としての
持続可能性を維持できると考えていました。

いや、今でもそう考えています。
だからこそもっと取り組みを加速させる必要が
あると考えています。

この豊かな千葉市を将来に渡って子供たちに
引き継いで行くためには、今を生きる我々が懸命に
出来る限りの努力をし続ける必要があると思います。


※ここから質問です。

そこでお伺いいたします。

質問①
増田寛也氏と日本創成会議・人口問題検討分科会
による「消滅する市町村523~壊死する地方都市~」
に係る見解と認識についてお伺いいたします。

質問②
千葉市が今現在、都市間競争のライバルとの間で
「選ばれる都市」になっているのかについて、
千葉市及び関東地方の他政令市のうち横浜市、
川崎市、さいたま市の人口の増減について、
社会人口動態ではどのようになっているのかについて
お伺いいたします。

質問③
今後千葉市が「選ばれる都市」となることを
実現するために、どのように取り組んで行くのか
についてお伺いいたします。

質問④
千葉県が取組みはじめた
「人口減少少子化対策推進チーム」のように
「選ばれる都市」という、目的をもった
会議を実施しているのかについてお伺いいたします。

今日はこのへんで失礼いたします。
次はこの質問に対する当局からの答弁を書きます。


ちょっとショッキングな「消滅可能性リスト」のニュース


拡大した部分です。このリストの上から5番目に千葉市「花見川区」が。