千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

本日、地元の緑ヶ丘公民館(千葉市稲毛区)で
有意義な会議が行われた。

それは、地元に新しくバス路線を開設をするために
地元の複数の自治会長と京成バスとが率直な
意見交換を行う場であった。

その名も京成バス株式会社との公共交通懇談会。

今日の会議は地元の自治会長のとりまとめ役である、
千葉市第41地区町内自治会連絡協議会いわゆる
連協会長の種池賀子さんが司会進行された。

またこの有意義な意見交換会が実現したのは
種池会長の働きかけだけでなく市議会議員同期の
小松崎ふみよし議員の存在も大きい。

また京成バス側は営業所からだけでなく本社からも
担当の方がお越し下さった。

議論の詳細をブログに書くことは控えるが
住民側は新しいバス路線を新設されることは
当然歓迎だ。

しかし今度はどのバスルートになるかで
意見が割れる。

つまり自分の自治会の前を通るルートなのか
そうではないのか。

発着点から駅までが最短ルートを通るのは
時間のかかる遠回りするルートなのか。

新しい路線が駅までの最短ルートを通る場合には
既に路線が集中しているルートにさらに新路線が
新設されることになるわけで、ルート上の住民の
理解も必要になるだろう。

一方で京成バス側にも当然社内事情がある。

第一義的には住民からのニーズには応えたいものの、
路線を開設するために新しいバス車両を購入した場合、
1台あたり2000万円以上の投資となることから、
現時点では新車の購入は難しいとのご意見だった。

それでは今のバス車両を活用する案は?
という質問が出された。

どうやら京成バス側としては“朝のピーク時”には
ほぼ全てのバス車両が運行されているというのが
実情のようだ。

つまり、京成バス側にとって新路線を走らせることは、
既存バス路線のダイヤを変更(いわば減便)する事で
実現できるとの話であった。

しかしそうなると現在バスを利用している側の立場で
考えると朝のラッシュ時に減便することなど到底
受け入れられないという意見なのだ。

それ以外にもいろいろな意見が出された。

ハブとなるバス停に接続する循環型の小型バスを
運行させてはどうかというアイデアや、
朝夕のラッシュを避けた日中の時間帯だけ
お買い物のためのバスを運行させてはどうかなど
幅広い意見が出された。

最後に僕自身も発言させていただいた。

・京成バス側のリスクで新しいバス車両を購入
 することが難しければ、今あるバス車両を活用する
 方向で考えるのが合理的だ。

・利用者である住民側も、既にバス路線の通っている
 自治会、未開通な自治会、騒音や振動を気にする自治会、
 日中にお買い物バスが必要な自治会、通勤時のバス便を
 増発を希望する自治会など、ただただそれぞれの自治会の
 主張をしているだけではまとまらない。

その上で、

・京成バス側からの実現可能な提案を元に議論を
 進めることが極めて大切なので次回の会議には、例えば
 A案~D案までの4つ位の案をご提示していただきたい。

という意見を述べさせていただいた。

今回の会議ではこれからの公共交通のあり方、
地域における“合意”の作り方など、新たにバス路線を
新設するには、様々な観点から最適解を導き出す必要が
あることをあらためて学んだ。

住民の多くが望む新しいバス路線を開設できるように
引き続き取り組んで参りたい。


本日の緑ヶ丘公民館での会議ではいろいろな意見が出されました。
ご起立されてお話されているのが地元営業所の所長です。