千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

今日は千葉市議会議会改革推進協議会(ICT推進チーム)
としてICT化先進市である逗子市議会への視察を行った。

視察目的は「市議会におけるタブレット導入の取り組み」
についてだ。

実は逗子市は僕の実家であり、同じ中学校同級生の
菊池俊一君が現在逗子市議会の副議長をしている。

※同級生なのであえて“君”と呼ばせていただきます・・・。
そしてまた奇遇にも現在の逗子市議会議長の塔本正子さん
(この方はだいぶ先輩になります・・・)は僕が学生の頃に
市民体育館で剣道を教えていたというご縁があるのです・・・。
二度ビックリ。

しかし、一番驚いたのは逗子市議会にタブレットを導入して
日本で最先端のICT化がはかられていたことだった。

逗子市議会では議会毎に各議員が「議案」を
審査するために当局から配布される資料などの
「紙」を「タブレット」に切り替え、いわゆる
ペーパーレス化を実現している。

紙データを電子データとして全てクラウドサーバーに
アップロードしてそれを議員全員に貸与された
「タブレット端末」で情報共有を行うという極めて
先進的な取り組みだ。

その名も「クラウド文書共有システム」。

なぜ「タブレット端末」を導入したのか
①定例議会では議員一人あたり1000~2000枚の
議案資料が使われている。

②議案資料に誤植や差し替えがある度に
全議員分差し替える必要がある。

③印刷では議案資料がモノクロだったが
タブレットでは図表がカラーで見ることが可能。

④委員会審査中に紙による資料請求が結果として
経費増になるがあらかじめデータを共有することで
抑制につながる。

なるほど・・・。
議員は議会でも外出先でも自宅でも「タブレット端末」で
議案や行政計画などの市政に関する大量で詳細な
最新情報へアクセスできるわけだ。

紙文書をタブレット端末でいつでも見れる環境というのは
市民からの問い合わせや市民に向けた説明にも、
議員が即時に対応できる環境が整っている。

ちなみに逗子市議会が採用しているタブレット端末は
iPAD Retinaディスプレイモデル Wi-Fi+セルラーモデル。

イメージとしては「市政に関する大量の資料が格納された
移動図書館」をタブレットで持ち歩くイメージだ。

ちなみに気になる導入費用は議員全員に貸与する
20台のタブレット端末と年間通信料、クラウドサーバー契約料、
初期設定料を含めて・・・

226万円。

これらの利便性を考えれば意外に安いという感覚だ。
しかし、226万円と言っても「税金」には違いない。

そこで逗子市議会では印刷する紙代を削減し、
議長公用車、政務活動費、図書費などの経費を
見直しと削減することでこの費用を捻出したため
議会経費は1円も増やさずに実現させたのだ。
これが凄い。

このシステムの主な費用は通信費が占めるのだが
2年契約で次年度予算は約220万円を見込んでいる
とのことだった。

今回の視察で感じたのは「改革を成し遂げる」という
議員の信念と覚悟だ。

議会改革をリードするのは議員自身である。
しかし議員の中にも若い人からお年寄りまでいる。
改革意欲に富む議員もいれば、逆に現状のままでも
良いと考えている議員も存在する。

これからの時代は中央集権から地方分権へと
シフトして来ているが、その分だけ地方議会も
改革を進めて進化しなければならない。

僕自身も千葉市議会における議会改革をさらに
率先して進めて行きたい。

逗子市議会の皆さま、本日はお忙しいところ
大変ご丁寧にご対応いただきまして誠に
ありがとうございました。



左端で立っている議員が菊池俊一逗子市議会副議長。
その右隣りが塔本正子逗子市議会議長。
本日は本当にありがとうございました。


それぞれの議員が実際にタブレットお借りして触ってみました・・・。
想像以上に使いやすく利便性を感じました。


逗子市役所の正面玄関です。