千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

この1年を振り返ってみると・・・

昨年末に民主党野田政権から自民党安倍政権へと変わり、
安倍総理が掲げた三本の矢からなるアベノミクスの効果で
日経平均株価は年始の大発会における10604円から実に
5000円近くも値上がりした。

市民レベルで景気回復が実感出来るところまでは
来ているとは言えないが、政権交代によって
各種の経済指標が好転しているのは事実だ。

また為替も1ドル87円だった為替も1年で
約15円ほどの円安水準になっている。

※ちなみにトヨタは1円の円安で約400億円の
利益が増えるそうだ。

さらに2020年には56年ぶりに東京でオリンピックの
開催が決定されたことで、どことなく閉塞感に
包まれていた日本もだんだんと元気になって来ている
気がしている。

これは個人的な見解だがこの「プラスの流れ」は
少なくとも東京オリンピックが開催される
2020年までは、つまり今から当面7年間は続くだろう
と考えている。

景気の良い話はここまで・・・
一方で今の日本の置かれている状況は必ずしも
楽観的な状況とは言えない。

東日本大震災からまもなく3年目を迎えるが被災した
東北地方の被災地では今なお復興の途中であるだけでなく、
国の抱える借金は1,000兆円を越え、少子高齢社会の
到来により社会保障給付費は毎年確実に増えている。

先週の金曜日の12月6日に国立社会保障・人口問題研究所は
2011年度の年金・医療・介護などの社会保障給付費が
前年度と比較して2.7%増107兆4950億円で、
調査を開始した1950年以来最高だったと発表した。

何と日本の社会保障費は107兆円・・・。

この107兆円の主な内訳は年金が53兆円、
医療費が35兆円、介護費が8兆円となっている。

国の平成25年度予算も入って来る税収は43兆円
なのにも関わらず、歳出予算は93兆円なので
実に半分以上が借金で賄われている。

日本という国全体が世界最先端のスピードで
少子高齢と人口減少社会へと確実に進んでいるという
事実から目を背けることは出来ない。

これは先日の議会質問でも訴えたことであるが
このような状況下であっても独自に都市の魅力を高め、
独自の発展と持続可能性を高めて行くことが必要だ。

先人達が積み上げて来た歴史にしっかりと
敬意を表しながらも、新しい時代に対応するために、
前例には囚われず積極果敢に挑戦することで
活路を見いだすことが解決策であると考えている。

そのために大切なことは、千葉市の場合で考えれば
千葉市が潜在的に持っている魅力や可能性を引き出すことで
「選ばれる都市」になるとい視点が求められている。

いかなる時代も、誰かが想い描いた「夢」が形をつくり、
それが続くことにより、現在の社会の形がある。

まずは夢やビジョンを描くことが大切で、
その描いたその夢の実現のために行動し
続けることはもっと大切なことだと考えている。