千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

日本の抱える借金がいよいよ
1000兆円という大台を突破してしまった。

9日に財務省は国債や借入金、政府が
発行する短期証券の残高を合計した
いわゆる「国の借金」が6月末時点で
1008兆6281億円となったと発表した。

1008兆円・・・。

あまり想像の出来ない金額だ。
しかし、国が借りているお金は
利息を加えて必ず返済しなければ
ならないということだ。

国の借金は、金額だけでみれば
日本よりも多い国もある。

問題は経済規模に対する国の借金の
比率の問題だ。

日本は先進国の中でも債務残高が
経済規模の2倍にまで膨らんでおり、
これが問題になっている。

「借りた金を返す」ということは国も
企業も個人でも当然のことだ。

また、お金を貸す側に立てば
「返せない人」にお金を貸す人はいないし、
借りる側の信用度が低くなればその分だけ
金利も上がるのが筋だ。

では日本の借金がなぜここまで
膨らんでしまったのか・・・
理由は簡単だ。

「お金が無いのに使う」から。

少なくとも単年度予算を組む場合、
入ってくる「歳入金額」よりも、
出て行く「歳出金額」の方が大きければ、
その差額は国債などを発行して新たに
「借金」するしかない。

本来目指すべきは、税収入などの収入で、
国民のために使われるべき支出を賄うことだ。
この「プライマリーバランス」と呼ばれる
基礎的財政収支が「赤字」ということは
さらに借金が増え続けることを意味する。

それは今の世代が、子どもや孫などの
未来の世代にツケを回す構図が続く
という意味だ。

しかし今の日本は厳しい状況が続く。
少子高齢社会の進行によって今のままでは
社会保障費だけでも毎年1兆円ずつ増える
ことは確実だ。

この構図の中で日本の財政の健全化を
はかるにはどうすれば良いのか。

予算の「無駄」を削減することは
当然として、アベノミクスにより経済を
活性化させて税収を増やすか、それとも
消費税増税をするか、さらには医療や
年金・介護にメスを入れるか・・・

取れる手段は「歳入を増やす」か、
「歳出を減らす」かのどちらかだ。

しかも、どこかのタイミングで
勇気を持って前に進める必要がある。
個人的には改革が遅れれば遅れるほど、
越えなければならない山が高くなるような
気がしている。

ちなみに国の平成25年度予算を見ても
予算規模は92兆6千億円に対し、税収などに
よる歳入は43兆1千億円しかない中で、
新たに42兆を越える金額を借金している。

アベノミクスによる経済活性化には
大いに期待したいが、タイミングを間違えた
消費税増税によりアベノミクス効果が
帳消しになる事態だけは避けたい。

既に日本の借金は1008兆円を越えた。
そして「増税」そのものに喜ぶ人はいない。
「緊縮予算」そのものに喜ぶ人もいない。
そのような状況下で、未来に責任を果たせる
社会をどう実現するのかが今を生きる
我々大人にかかっている。

僕は結局ところ他力本願ではなく自立型の
社会にシフトさせて行く必要があると考えている。

それは「自分たちの地域は自分たちの力で
魅力的な街にする」という社会で起きている事を
「自分事」と捉え、主体的に物事を解決する市民が増え、
それに伴い地域の中で活躍する人がどんどん増える
地域社会を実現することが一つの答えだ考えている。

「活躍の場」があるから、社会に役立てる
「生きがい」を
持てて、結果的に健康で長生きしながら、
自分の夢ややりたいことが実現できる地域・・・。

そんな社会を「地域」から実現させ、

そんな「地域」が日本中に増えることが
結果的には国の財政問題の解決にも
つながると信じている。


何となく、この言葉が胸にグサリと刺さりました・・・。