千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

日本は領海と排他的経済水域を合わせた
海域が世界で6位の海洋国家だ。

この海を活用した洋上風力発電が
10月から福島県広野町沖20㎞ので始まる。

これは大型風車を載せた浮体式の
風力発電装置で「ふくしま未来」と称し、
先月京葉工業地帯の市原市にある三井造船で
製造されタグボートで福島県まで運ばれた。

この洋上風力発電は海洋国家日本における
再生エネルギーの切り札とも目されている。

確かに、発電場所が陸上ではなく
海の上であれば船舶の航路上で問題が無い
エリアであれば有利な点が多い。

陸上で風力発電を進める場合にクリア
しなければならない騒音被害に関する対応策や、
そもそも立地する自治体の住民への
合意形成などの煩雑なプロセスが
無いだけでも時間的制約が少ない。

この「ふくしま未来」は10月から発電を開始し、
1基で1,700世帯分の電気を供給するという。

この再生エネルギー分野はアベノミクスにおける
戦略分野の一つで、将来的には洋上風力発電で
原発1基分に相当する100万㎾を発電する計画だという。

ヨーロッパは遠浅の海に「着床式」の風力発電を
進めているが、深い海を持つ日本では今回のような
「浮体式」の発電設備を世界標準に育てる予定だ。

確かに夢のあるプロジェクトとも言える。

どの国もその国の発展のために
「エネルギー政策」は極めて大切だが、
東日本大震災で福島第一原発の原発事故を
起こした日本が次なるエネルギー戦略として
進むべき方向性としては決して間違ってはいない。

海洋国家である日本が、その日本の持つ強みを
生かして新たに挑戦する洋上風力発電には
諸手を挙げて賛成したい。