山本直史です。

おはようございます。
ミャンマーにて6日目の朝になりました。

ミャンマーにもだんだん慣れてきました。
先日ヤンゴン市内の不動産が高騰している
話を書きました。

お話を伺ったチョーさんは今から16年前留学先の
日本からミャンマーに戻ってきた際にヤンゴン市内の
土地の一角を15万円で購入していました。

当初は土地の値段も上がっていませんでしたが
数年前から上がり始め、2年前にその土地を
売却した際には250万円になったそうです。

そこでチョーさんは、2年前にその売却益に
貯金を加えて自宅マンションを800万円で
購入したそうです。

それから2年たった現在、仮にそのマンションを
売る場合には3500万円の値段がつくそうです。

どうやらミャンマーが民主化へと進み出した
ここ1~2年間の間に、いろいろな事が
動き出し需給ギャップを埋める形で
不動産価格も高騰しているようです。

そこで、ヤンゴンの不動産事情に詳しい
日本に留学経験のある社長から生の情報を
直接伺いました。

彼は97年に文科省の奨学金を使ってで日本へ留学し、
筑波大学の大学院を卒業した後、大手銀行に就職し
転職して大手外資企業で不動産投資部門で働いていた
方ですが、昨年日本からミャンマーへ戻られた方です。

ヤンゴン市内の不動産価格について、
彼の視点で様々なことを話してくれました。

以下要点

・現在の所、不動産価格は必ず右肩上がり
この2年で2倍から4倍になっている

・資産家が投資できるのは実質的に不動産のみ
理由:株式市場が無い、銀行が信用されていない
金を購入した場合には保管場所が無い
一般人はアメリカドルを持つ事が制限

・不動産購入「現金主義」
住宅ローンなどの銀行融資は発達していない
銀行の預金金利は固定で8%
貸出金利は固定で13%

・都市計画も明確に定められていない

現在のところ高さ制限はあっても容積率は
定められていないので、「8階建」の建物建設の
提案を地主に行い、建物建設のための投資金額と
不動産売買による利益を折半で行っている。

銀行融資ではなく、自前で行うため、
建設工事が始まった段階で未来の部屋の
所有権を販売しながら資金を回している。

学びとして「不動産」から物事を捉えると
まだまだ都市計画がしっかりしていないことに加え
さまざまな制度コロコロ変わることが多いようです。

また、金融制度が未発達で「現金主義」なのも
リスクのようです。