千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

大阪市立桜宮高校2年の男子生徒がキャプテンを務める
バスケットボール部顧問の男性教諭からの体罰が原因で
自殺した事件が連日報道されている。

そしてまた新しい事実が出てきた。

生徒は顧問からの体罰があまりにも厳しく、
バスケ部のキャプテンを継続すること事がしんどいという理由で、
自殺する3日前に生徒の母親が顧問と話をしたとされる。

その際に顧問は母親に対して
「厳しい指導のやり方を改める」と約束をしたとされる。

しかし約束はすぐに破られ、
顧問は生徒に対し再び体罰を振るった。

自殺する前日に話しをした際に結果的には、
「主将を続ける」と顧問に伝えた時に、顧問から
「今後も殴られてもええねんな」と言われていたと。

果たして自殺した生徒の心中はどのようなものだったのか。

進学のことも考えれば出来れば途中で辞めたくはない。
何とか最後までキャプテンを務めたい。
でも・・・試合途中も含めて、1日に何十回も
顔を平手でたたかれる体罰は本当に耐えられない。

それに顧問からは「お前はキャプテンを辞めろ」とも
言われているが、同時に「キャプテンを辞めれば2軍行きだ」と、
明らかにプレッシャーのかかる事も言われていた。

生徒はさぞかし悩んだだろう。
キャプテンを辞めれば二軍・・・どうしよう。

生徒は母親に相談し、母親が顧問と話しをした際に
顧問は「指導を改める」と母親と約束をしたので
おそらく母親は生徒に対して
「先生とちゃんと話をしたから今までみたいに殴られることは無い」と
話したのだろう。

そんなこともあり、生徒は自らの弱い気持ちを振り切って
顧問に「キャプテンを続けます」と答えた。

しかし顧問は生徒の勇気ある「決断」に対し
追い打ちをかけることを言う。

「(今後も)殴られてもいいねんな」
生徒は「話が違うな・・・」と感じていたかも知れない。

僕は報道からしか情報は得られず、
この高校のバスケ部の内情も、顧問も生徒のことも
直接は知らないからどうしても推測で物事を考えてしまうが
この顧問は何故「殴られてもいいねんな」という暴言を
生徒に話したのか。

母親との約束は何だったのか・・・

この事に対する僕の本音は
「殴っていいわけが無いだろ!」

もっと言えば「あらゆる手段を使って“殴らずに指導する”ことは
出来なかったか」を聞きたい。

仮に顧問が生徒に対し
「良く決断したな。俺はお前に期待しているからキャプテンとして
しっかりチームをまとめてくれ」という声をかけていたら
自殺は防げたかも知れない。

失われた生徒の尊い命は戻ることはないが、
今回の事件の真相を顧問や校長、教育委員会の
誠意ある姿勢によって早期に解明される事を望む。