千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

自民党が大勝し、民主党が惨敗した総選挙から
二日目の朝を迎えた。

熱狂、高揚、緊張、安堵、落胆、不安
そして心機一転・・・

などなど様々な感情が渦巻いた総選挙が終わり
新しい枠組みによる政治が動き出した。

新聞各紙でも報道されているように、
今回の総選挙は史上最も低い投票率であった。

今回大勝した自民党には2005年小泉総理時代の
郵政解散選挙時のような風が吹いていたわけではないが
自民党は294議席を獲得して圧勝した。

全国300の小選挙区制度は、相手候補より「1票」でも
多い票を獲得すればその選挙区で当選する。

それだけに有権者の関心が低かったり、
第三極が乱立したことで投票率が低ければ、
相対的に「組織力」のある候補が強くなる。

今回の総選挙で、小選挙区の落選候補に投票された票
つまり投票したけど、その候補者が当選しなかった、
いわゆる「死票」は全国の300小選挙区の合計で
約3730万票に上った。

この全得票に占める「死票率」は56.0%だった。
小選挙区では1人しか当選者が出ないため、候補者が
乱立する選挙区では当然死票が増える。

これは、実に56%という過半数以上の有権者が、
「自分が投票した人が当選しなかった」という意味だ。

今回の総選挙における有権者の心理としては
古い自民党政治に「ノー」
→民主党政権誕生

決められない民主党政治に「ノー」
→消去法で自民党の圧勝

というのが本音なのだろうが、
全国の小選挙区で約3730万票もの「死票」が
出たことを考えれば民意がそのまま自民党の
議席数になったとは言えない。

政権を獲得した自民党には「死票」の裏に
隠れた有権者の声なき声もしっかりと反映した政治を
進めてもらいたいと切に願う。