千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

民主党政策進捗報告会で2009年のマニフェストに対するおわびがあった。

もちろん実現したものもあるが、受ける印象は選挙の時にあれだけ「政権交代すれば必ずより良い社会を実現します!」との訴えがとても空虚に思える。

マニフェスト選挙は従来の「明るい未来をつくります!」的なスローガン的な「公約」ではなく具体的な政策を「マニフェスト」という形で示し、国民との約束とも言う位置づけの政権公約だ。

それだけに、具体的な政策を実現する上で、
財源、期限、手法も明示する。
そして、2009年民主党マニフェスト・・・

高速道路無料化
公務員人件費2割削減
月額26000円の子ども手当て
年金一元化・月7万円最低保障制度創設
衆議院比例定数80人削減

財源は、無駄遣いの根絶で16.8兆円の財源を捻出出来るはずが、実際には約4.4兆円。

出来なかった理由は、
「政権を取れば何でもできるという傲慢さ」
「政権運営の厳しさを知らない未熟さ」があったのだと。

確かに謙虚と言えば謙虚だが、政権交代直後の期待感と熱気にみち溢れたあふれた空気と、今の日本を覆う空気感とのギャップに隔世の感がある。

東日本大震災や「ねじれ国会」などの、大きな要因もあるが、政権運営があまりに稚拙であった事は否めないだろう。

日本再生のためには確かなビジョンを示し、そのビジョンを実現するための財源や、手法を含めた具体策が求められる。

まずは、謙虚に反省することは極めて大切だが、「反省」という責任の取り方だけでは甘い。

しかし、それらすべてを含めて有権者の判断が問われている。

どの政党、どの候補者に「自分たちの未来」を託すのかを本気で考え、投票する側の責任であることを忘れてはいけない。