千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

新聞を読んで涙が出た。

京都大学の山中伸弥教授が再生医療の未来の扉を開く
iPS細胞の研究でノーベル賞を受賞することになった。

人の体は60兆もの細胞から出来ていると言われているが
山中教授の研究によりわずか「4つ」の遺伝子を細胞に
入れるだけで、全身のあらゆる細胞にも変化できる
iPS細胞(新型万能細胞)の作製に成功したことが評価された。

山中教授の人生も順風満帆では無かった。
当初はスポーツ選手を治療する整形外科の臨
床医になることを志したものの挫折している。

当時、先輩の医師からは山中は邪魔で足手まとい
という意味で“ジャマナカ”と呼ばれたことも
あったそうだ。

当時は本当に悔しい思いもしたのだろう。

臨床医になるという夢が叶わず、
研究医に転身したことが、前人未踏の領域である、
人類の医療に未来を開く今回のiPS細胞の誕生へと
つながった。

人生は本当に何があるかわからない。

山中教授の座右の銘は
「ビジョン・アンド・ハードワーク」だという。


僕なりに勝手に意訳させていただければ

「目指すべき明確なビジョンを掲げ、
そのビジョンの実現のために全身全霊で動き続けろ」
というところかも知れない。

山中教授は常に「相手は世界」だと言い続けて
ここまで来た。

しかし同時に
「まだたった一人の患者さんも救っていない」と話し、
「来週から研究に専念したい」とも。


今回の偉業は日本の宝が世界の宝となり
やがて歴史を変える人類の宝となる可能性を
大いに秘めているものだ。

この「宝」を磨き、臨床応用へのサポートするのが
政治の役割だ。

早期に最適な支援体制が出来ることを望む。

必要であれば、従来までの縦割りの枠を
思いっきり飛び越え、官民共同のチームを作るなど
オールジャパン体制を構築することも必要だ。

「どうせ無理だ」と考えていたことが
一人の熱き想いのある研究者によって未来への
扉が開かれた。

誰かが思い描いた「夢」しか
実現しない。