千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

日本最大の衣料品通販サイト
ZOZOTOWN(ゾゾタウン)は千葉市美浜区にある
株式会社スタートトゥディが運営しているサイトだ。

売上高は年間で300億円を超え、営業利益も80億円近い
千葉市でも有数の企業だ。

一昔前は衣料品を買う時は百貨店などのお店で、
試着しながら購入するのが一般的だったが
このゾゾタウンはインターネットで衣料品で買うという
スタイルを確立し業績を急速に伸ばしている。

アマゾンや楽天などと同じく、インターネットが
世の中に普及することで”通販”という販売方法を
確実に伸ばしてきた。

そして先週、このゾゾタウンがお膝元の幕張メッセを
会場にした「ZOZOCOLLE」という初の
リアルファッションイベント、つまり展示会を開催した。

衣料品メーカーと協力し、最新のファッションが
リアルに集まるイベントだ。

いわゆる「翌シーズン」の衣料品を展示することで
お客様に「予約」していただく「予約販売」という手法を
初めて行うという。

僕は以前にスイス製機械式腕時計「ブライトリング」の
輸入元であるブライトリングジャパンという会社に
勤めていたが、機械式腕時計の業界は毎年スイスの
バーゼルで行われる「バーゼルフェア」という展示会で
新作が発表され、その展示会場で各国のエージェントから
受注を受け、メーカーはそのオーダーを元に生産計画を
立てるという構図に少し似ているなと感じた。

しかし通信販売であるゾゾタウンやゾゾコレによる衣料品販売が
主流になり販売金額が大きくなれば、それは同時に衣料品販売に
おける小売業におけるシェアが下がる構図にならないか。

今の日本は景気低迷で所得も上がらず、そもそも少子化であるし
価値観の多様化に対応するために少量多品種の生産体制・・・。
そして衣料品の各ブランドメーカーは小売りに関しても、
百貨店や路面店に販売員を配置し、サイズ別の在庫を
持つことになる。

衣料品についてはネットによる通信販売のシェアが上がれば
上がる分だけ既存の小売業はますます苦しくなる構図に
なる気がする。

それは同時に衣料品を販売することが大好きな販売員の
働く場所をいつまで守れるかという問題にもつながる。