千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

誠に残念なニュースが飛び込んできた。
千葉市の30歳の職員が生活保護費を着服した
というニュースが本日の新聞に報道されている。

千葉市はこの職員を懲戒免職処分として、
業務上横領容疑で千葉北署に告訴をしている。

この職員は稲毛保健福祉センター社会援護課で
ケースワーカーとして勤務をしていた時期に
自らが担当していた生活保護受給者13人の
生活保護費など180万円を着服した容疑だ。

この職員は年金受給により生活保護費が減額となった
受給者が返還した現金などを着服しただけでなく
今年1月に死亡しているのが見つかった一人暮らしの
70代女性の預金通帳などを警察から預かり
口座から2ヶ月分の生活保護費20万円と女性の
所持金約60万円を引き出したという。

生活保護費という公金を職員が着服したということは
大問題だが、なぜ30歳の職員が着服することが出来たのか
その手口がわからない。

今回の事件が発覚したのは、今年4月に、
この職員が別の部署に異動した後、元の職場である
稲毛保健福祉センターに60代の男性が現金1万円を
持参してきたことがキッカケだ。

その件の引き継ぎを受けていない後任の担当者が
不審に思って問い合わせたことから発覚した。

熊谷市長は「市民の信頼を裏切る許されない行為で
全職員一丸となって再発防止に努める」とするコメントを
出しているが、再発防止は当然のこととして
いくつか疑問が残る。

なぜ一人の職員の裁量で出来たのか?
仮に後任の担当者が不審に思わなかったら発覚しない仕組みなのか?
生活保護費の「返還」に関する入金管理の体制はどうなっているのか?

現時点において僕自身は詳細な情報を得られていないため
軽々に言える話ではないが、今回の事件が
仮に「氷山の一角」だとすれば大変なことだ。

どちらにしてもあらゆる側面からの
徹底的な調査が必要になる。

行政も政治も市民の皆さんから信頼が得られるように
努力し続けなければならない。