千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

大阪の泉南警察署が飲酒運転の取り締まりを行った際に
ねつ造したしたアルコール検出数値で交通違反キップを
切ったという容疑で現職警官が逮捕された事件は、
現在でも逮捕された警官は否認しているようだが、
事実だとすればとんでもないことだ。

しかし、実際の現場でねつ造をどうやって行ったのだろうと
考えてしまった。

僕自身も飲酒の検問に遭遇したことがある。
その時は自宅へ戻るため路地を走っている時に
急に「止まれ」の赤い三角の旗を持った警官がクルマを停めた。

窓を開けると警官が
「“はぁー”と息を吐いて下さい」と言われ、
言われた通りに
「はぁー」と息をはく。

当然と言えば当然だが警官はすかさず
「どうぞお気をつけて」と進む事を促される。

おそらくその時の飲酒検問のやり方では
「はー」と息をはいた際、警官自身の嗅覚センサーで
「酒のにおい」を感知すると、運転手をクルマから降ろして
測定器を使った検査を行うのだろうと推測できる。

しかし、その場合はどうやって
「ねつ造」を行えるのかが疑問だった。

今回のねつ造疑惑で逮捕された警官は現時点でも
「一切やっていない」と否認しているようだが
逮捕した側の大阪府警の見立てでは、

”使用された測定器はその場で数値を操作することはできないため、
逮捕された警官が事前に自ら飲酒をして、あらかじめ
”基準値以上の数値が印字された記録紙”を用意していた
可能性が高い”というものらしい。

検察もねつ造事件で信頼が失墜したが、
警察は「公権力」を持つことの意味とそれを行使することの
重さを考えるべきだ。

信頼を構築するのは相当の時間がかかるが
崩れるのはほんの一瞬だ。

それだけに今日も真面目に働いている警察官を含めた
公務員への信頼が損なわれることは社会に取って
大きなダメージになる。

当然のことではあるが、ねつ造事件で逮捕された警官も、
逮捕した大阪府警の警官の人件費も、例外なく全て納税者が
納めた税金で賄われているということを忘れてはならない。