千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

鉢呂経済産業大臣が就任からわずか9日間で辞任した。

民主党は2年前に政権交代を果たして鳩山、菅と2人の総理大臣が誕生したが、
民主党政権となったこの二年間は必ずしも国民の期待に応えられたとは
言えない状態が続いていた。

そして、民主党が国民から信頼回復をするラストチャンスとして
野田総理大臣が誕生したのだ。

組閣を終え、野田内閣が発足し、これから野田総理の「所信表明演説」を行う
直前のタイミングでの鉢呂経済産業大臣の辞任。

野田総理にとっては痛すぎる。
しかし当然任命責任は問われるだろう。

「死の町」
「放射能をつけてやる」

なぜ、こんなとんでもない発言をする人物が
原子力を含むエネルギー政策をも所管する大臣に就任したのか。

「放射能をつける」発言はオフレコ発言であったとしても見識を疑わざるを得ない。
そして、どういう思考回路であのような発言をしたのかが謎だ。

本当に頭が悪いのか
思慮に欠け、軽い性格なのか
単純に大臣になって浮かれていたのか
極度のプレッシャーから思考が停止してしまったのか

いずれにしても「現職大臣」の発言としてはあまりに無責任な発言だ。
辞任をしたからといって問題が解決したとは思えない。

ワケがわからないのは鉢呂経産大臣だけではない。

一川防衛大臣は国家防衛の要である防衛省のトップでありながら
「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロール」と
安全保障について自らは素人であるとの発言した。

逆に聞きたいが、だとすれば「素人」が日米安保の信頼関係の上にある
安全保障体制と20万人を超える自衛隊組織を統制できるのか?
日本という国家の安全を守るトップの発言としては理解に苦しむ。

さらに、平野国対委員長は「今の内閣は不完全な状況」と発言し、
野党の厳しい追及に耐えられないことが理由なのかはわからないが、
現時点でこの国会では予算委員会の開催が予定されていない。

野田総理大臣にとっては、前途多難なスタートとなったが
任命責任を含めて、丁寧に説明責任を果たし、
粘り強く国民の信頼を得られる政治を実現して欲しい。