千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

民主党代表選の争点について、党内最大勢力を誇る小沢さんと鳩山元総理は
「原点に帰るか菅政権の継続かの戦いになる」と言っている。

「原点に帰る」という意味が「マニフェストを守る」ということを意味するのであれば、
そのマニフェストに記載された事の実現に必要な財源の説明が求められる。
例えば菅政権において事実上廃止となった子ども手当てをもう一度復活するのであれば
自民党や公明党との合意をどう考えるかについても当然説明が求められるだろう。

さらに今のマニフェストは東日本大震災前に作られたものだと考えると
マニフェストの実現を目指すための「前提条件」が大きく変わっているということも
言えなくはないか。


一方「原点に帰るか菅政権の継続か」の、「菅政権の継続」とは、
その「継続」が何を意味しているのかが不明だ。
継続の意味するものが明確に定義されない限り、建設的な議論は進まない。

事実でいえば、菅総理は自ら退陣することを明言し、
それを受けて新しい民主党代表選挙が行われるのだ。

そして新しい総理大臣が選出される。
その新しい総理大臣が日本の舵取りを行うリーダーとなる。

そもそも民主党内部からも内閣支持率が低い菅総理の退陣を求めた時点で
菅政権の継続ということにはならないのではないかと考える。
逆に「菅政権の継続」を旗印にしている候補者がいるのかを聞きたいし、
やはりそこで問題となるのは「継続」の定義だ。

いずれにしても、候補者が「ビジョン」を示してから議論が始まる。
候補者同志が熱い政策議論を交わし、投票によって新代表は選らばれる。

その際に、過去の選挙に国民と約束した「マニフェスト」の進捗と
達成度についてもしっかりと総括することは忘れてはなるまい。

新しく選ばれた民主党代表、すなわち次の総理大臣には国民からの高い支持率で
活力のある日本を復活させるような指導力を発揮してもらいたいと思う。

しかし、今の民主党政権は「マニフェスト」を掲げて選挙を戦い、
政権交代を果たした上にあることを考えれば今の枠組みで「物事を前に進める」ためには相当な覚悟が必要であると考えている。