【別の悩みがすぐに】
選挙の熱気は相当なものだった。
事務所には人が詰め掛け、入りきらない。
みんな泣いていた。
抱き合っていた。
握手をしていた。
しかし、選挙の熱気が冷めやまぬ中、
僕はまた悩んでいた。
僕はある意味、ノリで川崎から千葉まで引っ越しをしてきてしまった。
そして、自分が応援した選挙でTさんが当選した。
その結果、「時代が千葉から変わり始めている・・・」
さて、僕はどうすれば良いのか・・・。
そして、僕は決断をした。
自分の勤めていた会社を辞め、衆議院議員の秘書になることに決めた。
【衆議院議員の秘書になろう】
政治に全く無関心だった営業マンが議員秘書へと転身したのは、
選挙を応援して、当選したから「ハイさようなら」というのも
何か変な感じがしたのと、
たまたま勉強会で出会った友人を
一期一会の気持ちで応援した事がキッカケで、
自分の住む場所も、生活環境も大きく変わり、
これは何かの“ご縁”なのかも知れないという、
僕の悪い癖である一期一会病と、
正直な気持ちとして「乗りかかった船だ」と感じていたことも事実だ。
それだけに、選挙が終わったからと、再度川崎に戻るという選択肢はありませんでした。
選挙戦を通じて多くの経験をしたり、多くの方とも出会うことができ、
人生にとって数多くの大切な出会いもあった。
何よりも、自分が行動する事で、
時代を良い方向へ変えていける可能性を肌で感じたからかもしれない。
【妻を説得】
しかし、「転職」を切り出した時、妻はしばらく悩んでいた。
というのも、妻の家系は公務員一家で、
民間よりも堅実な公務員の方を好む傾向があることを知っていた。
そして、僕は「公設秘書は特別国家公務員だから公務員なんだよ」と言って、
またもや押し切った。
つづく・・・。