【迷いの人生】


僕は千葉市議会議員 に当選してから


「議員とはどうあるべきか」ということを常に考えていた。


そして、その前にそもそも「政治家」の仕事って一体何なのか?


市民の税金からお給料をもらっている「政治家」とは一体何者なのだ?


更に、僕は本当に「政治家」という職業に向いているのだろうか?


僕は世襲でないし、看板もない、そしてカバン(お金)はもっとない。


しかし、今僕はまさに千葉市議会議員をしている。


そこで、なぜ僕が


千葉市議会議員をしているのか、その理由をお話しをします。




【千葉市へ突然の引っ越し】


今から9年前の2003年8月のお盆期間中に


僕は妻、良子を無理矢理説得して、新婚で住まいの川崎市中原区から


千葉市中央区へ引っ越をしてきた。


それは結婚してからちょうど1年を過ぎた夏だった。


わざわざ千葉まで引っ越しを決断をするまでにはストーリーがあるのです。


その当時、僕は環境系ベンチャー企業のサラリーマンをしていましたが、


転職をした直後だったので、何か自分の中で“燃えるもの”を探していました。


すると昔の友人で元読売新聞の記者をしていたF君から


「青梅(東京都青梅市)で『市民が作るマニフェスト』とい


う新しい街おこしの活動を始めるから山本さんも手伝って!」


という話があった。


僕は二つ返事で「OKわかった!」と手伝うことにした。


そして、僕は月2回の土曜日を使って川崎から青梅市まで出かけ、


公民館などで活動のお手伝いをしていた。




【田嶋要さんとの出会い】


しばらくすると、そのF君のもとに一通のメールが届いた。


「私は怪しいものではありません。是非『市民が作るマニフェスト』活動を手伝わせてください」


というメールだ。


F君は僕に「どう思う?」と聞くので


「自分から手伝いたいというメールだから、歓迎してあげよう」と話をした。


そして、新たなメンバーが加わることになった。


そのメールの人こそ、千葉1区から衆議院議員として活躍されている


民主党衆議院議員の田嶋要さん(3期目・経済産業大臣政務官)です。


(以下Tさん)



青梅市民でないのは、僕とTさんの二人だけで、


Tさんは当時NTTコミュニケーションズに勤められ、


最年少の部長としてNTTの中でも将来有望なエリート中のエリートでした。


そんな凄い方が、なぜ青梅の街おこし活動に??


Tさんは民主党の衆議院議員候補者の公募に合格され、


ご自身が立候補する選挙区を調査されている時に青梅とのご縁ができたそうです。




【NEWS ZEROの村尾信尚さん】


青梅で始めた街おこし活動「市民が作るマニフェスト」は徐々に活発になり、


青梅で講演会も開催しました。


その講師は現在NEWS ZERO」のメインキャスターを務めている村尾信尚さんです。


実は村尾さんは凄い方で、改革派知事で名をとどろかせた


北川正恭(元)三重県知事の改革を総務部長(財務省からの出向)という立場で支えた方です。


当時の村尾さんはそれほど有名な方ではありませんでしたが、


村尾さんが出版した「役所は変わる。もしあなたが望むなら」という本は


僕にとって目からウロコが落ちるほど「行政の仕組み」がわかりやすい本でした。


まさに、この本には役所を改革するためのヒントが詰まっています。




【一期一会の連続】


単なるサラリーマンの僕が“燃えるもの”を探していたら、


偶然友人が主宰する青梅の活動をお手伝いするようになり、


すると、そこからいろいろな人に出会い、


さらに今まで経験していないことまで経験するようになりました。


それにしても、人生はホントにおもしろい。


それは、僕がF君と出会っていなければ


青梅の「市民が作るマニフェスト活動」を手伝うことは無かった。


そして、その青梅での活動を手伝っていなければ


Tさんと出会うこと無かった。


このあたりから僕の一期一会的な気持ちが高まっていた。


そして僕の心の中の合言葉は・・・


「人生は一度きりだ!」


さらに、市民が自ら自分たちの街に興味を持ち、


自らが主体的市民として変えて行くことの新鮮さというか、


“変える”エネルギーと“変わるかも”という期待感が


ビシビシ感じるようになってきた。


僕の心の中では、


「政治って、そんなに遠いものじゃないんだ・・・」


そんな気持ちになってきた。


そしてTさんから


「千葉1区(千葉市中央区・稲毛区・美浜区)から立候補することに決まった」


と言われた。


そして、F君も実は「市民が作るマニフェスト」を有志の青梅市民が作りあげ、


このマニフェストを実現してくれる市長を選ぶというミッションを掲げていた。


結論から言えば、「市民が作るマニフェスト」を公約にして立候補してくれる


候補者がいなかったことから、F君自身が青梅市長選挙に立候補することになった。


そして二つの選挙は極めて近いタイミングで行われることになることがわかった。




【俺はどうすべきか】


僕は“燃えるもの”を探しに青梅市で活動のお手伝いをしていた。


そこの代表であるF君は青梅市長選挙に立候補することになり、


活動メンバーであるTさんは千葉1区から総選挙に立候補する予定となった。


「なんだ!なんだ!?みんな選挙に立候補か??」


一体どっちを応援すればいいんだ??


僕の住んでる場所は川崎市中原区。


選挙が行われるのは方や青梅市、方や千葉市。




【そうだ!千葉、行こう】


僕は自分の中で、Tさんを応援する事に決めた。


それは「応援して欲しい」と最初に言われたのがTさんだったのと、


自分の人生において国政選挙に身近にいる友人が


立候補するという機会はそう何度も無いと考えたのが理由だ。


そしてTさんは6月に千葉市へ引っ越すことになった。


仙台市出身の妻と、逗子市出身の私が、


初めての新婚生活に選んだ場所は川崎市だったが、


川崎市に住んでいては、千葉市まで選挙の応援に通うのは物理的に難しい。


僕が当時勤めていた会社は水道橋だったため、


仮に引っ越しをして千葉から通勤してもさほど通勤時間は変わらないことから


僕は妻を半ば強引に説得・・・、


いや、本当のところは、


「エイッ」と妻に相談することもなく勝手に引っ越しを決めてしまった。



続く・・・。