令和考88
「優しさ、思いやりは、
傷ついた分だけ増えていく！」
あなたが
マイナスの傾向性という「負の連鎖」から
いつまでも逃れられないのは、
古い嫌な記憶から
いつも逃げてきたからでは
ないだろうか。
逃げれば、追われるのは、
この世の道理である。
嫌な問題を避けたり、
逃げたりしていれば、
その問題はいずれ過去のものとなって
葬ることができると
思っているかも知れないが、
現実にあなたが逃げた過去の問題は、
あなたの意識の中で
解決していないから、
こうして何度も形を変えて
あなたの前に現われている。
それは
あなたが本当の意味で「学んだ」と、
腑に落とすまで、
何度でも続くのである。
逃げてきた過去の嫌な出来事を
今、勇気をもって、
もう一度意識にのぼらせて
冷静に分析してみるとよいだろう。
あなたがどこかで
変な欲を出さなければ、
いい思いをしたい、
と思わなければ、
結果的にマイナスを呼び込むことは
なかったのではないだろうか。
相手が悪い、
という意識は捨てなさい。
あなたの変な欲が
全てを招いたことだと、
自己責任で捉えることができれば、
すべての全貌は明らかになるだろう。
いつも楽しく、明るい毎日を
過ごしたいと誰もが思う。
しかし、
仕事にしろ、
友人にしろ、
家族関係にしろ、
順風満帆な時は、
そう長くは続かない。
互いのエゴによる
揉めごとや諍いごとが
少なからず顔を覗かせる。
そこから我慢や調整などを
学んでいく。
あなたが傷ついた出来事から
何を学んだかが、
とても重要な意味を持つ。
あなたが傷ついた分だけ
他の人の同じような痛みもわかり、
やがて優しさや思いやりや
労りの意識となって
蓄積されていく。
そのことが理解できるようになると、
あなたは、
嫌な出来事や隠しておきたい出来事、
恥ずかしい出来事などと
対面する勇気が湧いてくるだろう。
こういう学びの繰り返しが、
プラスの傾向性を作り、
プラスの連鎖へと
つながっていくのである。