令和考30  マスクの顔に隠されたものとは? | 山本法乗オフィシャルブログ「点圧セラピー公式サイト」Powered by Ameba

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令和4年5月27日(金) 令和考30

「マスクの顔に隠されたものとは?」

 

 

たとえ

「目は口ほどにものを言う」としても、

人の顔というものは、やはり、

目以外のパーツもすべてが揃って

初めて成り立っているものだ。

 

 

 

マスク生活は

2年以上にも及んでいるので

進学、就職、転職など、

この2年で新たに出会った人々の顔は

皆、ほとんどマスク顔しか

知らないという異常事態である。

 

 

 

子どもたちまでマスクを強要され、

親しくなった友達の顔すら、

まともに見ることができない

世の中である。

 

 

 

時折、飲食の際などに

マスクを外した相手の顔を見て

こんな顔をしていたのかと

驚くこともあるだろう。

 

 

 

マスク顔と、

実際の顔を比べれば一目瞭然、

目だけではわからない

多彩な表情やメッセージが

そこにはある。

 

 

 

欧米人に比べて、

言葉によらないコミュニケーションを

多くとっている日本人にとって、

これは大きな障害となる。

 

 

 

毎日のコミュニケーションの中で、

他人の見えない表情を

互いに探り合うことは、

誤解を生んだり、

不安を煽られることにも

繋がっているのだ。

 

 

 

マスクは、

単に酸素不足や熱中症など

健康を害するというだけの問題ではなく、

気づかないうちに

コミュニケーション上のストレスを

かなり溜めている可能性がある。

 

 

 

一方で、

マスクをしていると、

顔の表情やシミ、肌荒れ、顔色など

さまざまな情報を隠すことができるので、

ある意味では

好都合ととらえている人もいる。

 

 

 

特に女性は、

マスク生活になったことによって

「見られなくて済む」という思いから

メイクやスキンケアにあまり

気を使わなくなった人も多いだろう。

 

 

 

突然、写真などを撮ることになり、

口紅すら塗っていないことに気づき、

慌てた人もいるのではないか。

人が本来持つ美しさは、

「見られているという意識」

によって磨かれてゆくものだ。

 

 

 

そして、

本当の「美しさ」とは、

単に美形であるということではなく、

服装や身だしなみ、

表情、所作、

態度、言葉遣いなど

その人が見せるすべてのものから

伝わってくるものなので、

顔かたちだけ繕ってみても

人としての美しさの完成にほど遠い。

 

 

 

「誰にも見られないから」と

メイクをおろそかにしていれば

徐々にほころびが生じ、

ある日マスクを外した時の自分の顔が

すっかり老け込んでいることに

気づくだろう。

 

 

 

マスク社会は、

人の本来の美しささえも

奪ってしまったのである。

 

 

 

誰も見ていないからと、

手を抜くのではなく

どんな状況下にあっても、

ぶれない自分の軸で生きている人こそが

真の美しさを持つ人なのである。