こんにちは。
「ITコンシェルジュ」こと、
UTソリューションズ 吉川です。

 

中小機構より注目企業をご紹介します。

アクト中食(ちゅうしょく)株式会社~   第2回/2回連載

 

昨日は、

◆世界最高峰の冷凍技術を駆使したアルコール急速凍結機「ACT-H」

◆強みとして、食品卸業として約2万アイテムの商品を取り扱う

についてご紹介しました。

 

 

今日は、3~6について、特に今後の展望についてご紹介します。

 

3.課題はありますか

◆社長に就任して14年が過ぎたが、

失敗もずいぶんあった。

 

そのなかでも大きな失敗だったのが、

2012年にグループ会社が

巧妙な詐欺の被害にあい、

多額の不良債権が発生したことだ。

 

数億円もの売掛金が回収できなくなり、

月末の支払いにも事欠き、

このままでは倒産といった局面に至った。

 

資金をなんとか工面して

最悪の事態を免れたが、

顧客や従業員の間には

「アクトはつぶれる」といううわさが

広まっていた。

 

その対応に追われるなか、

心身とも疲弊して辞めていった社員もいた。

 

当社としては、業務グループごとに

社員を集めて状況を説明し、

動揺の鎮静化に努めた。

 

それと同時に、社員に協力を呼びかけ、

「何か言いたいことがあれば

全部書いて出すように」

と社員の声を集めた。

 

すると次から次へとさまざまな

要望が出てきた。


当社の経営理念である「三方よし」では

「全社員の幸福」を謳っている。

 

しかし、それをどう実現していくのか

という方針を明確に示していなかった。

 

そこで私は、社員から上がってきた要望を

すべて叶えると約束した。

 

その約束を果たすため、

たとえば「給料を上げてほしい」

という要望に対しては2016年度から

3期連続で3000万円

ずつ原資を増額してきた。

 

また「残業を減らしてほしい」

との要望については、

中小機構の支援も受けつつ

働き方改革に取り組み、

残業時間をある程度削減できた。

 

もちろん、これで約束を果たせた

わけではない。


3年前には

「10年以内に平均給与を

100万円アップさせる」

「4日働いて3日休む労働形態をつくる」

社員に宣言しており、

ぜひとも実現させたい。

 

 

 

4.将来をどう展望しますか

◆グループ従業員数(パートを含む)は

500人を超える

 

2022年度についてはIT化と

ビジネスモデル革新をさらに進め、

より収益性の高い事業を開発していくことで、

全体の生産性を底上げしていく。

 

コロナ禍前の2019年に掲げた10年後の

長期ビジョンの実現に向かって

取り組んでいきたいと考えている。

 

組織運営の方針については、

いかなる時もグループがワンチームで

協力し合うことを大切にする

「共存共栄」を継続するとともに、


今年から「成長至上主義」

という方針を新たに加えた。

 

自ら成長すること、

また、周りの人の成長に

協力するということ。

 

アクトグループの企業文化

にしていきたいと考えている。

 

それぞれの目標、計画をしっかり共有して

取り組んでいき、全員が少しずつでも

確実に成長し続け、

会社も成長していければと考えている。

 

2022年度は100年に1度のチャンスを

つかんだという実感が数字で得られる

1年にしたいと願っている。

 

5. 経営者として大切にしている

ことは何ですか

◆創業110年を超えるアクト中食

(ちゅうしょく)

 

中四国を拠点とするアクトグループは、

地域の活性化に貢献し、

地域とともに成長しつつある。

 

たとえば今年4月に当社近くに

オープンした

無印良品広島アルパーク店

(広島市西区)では、

 

地域の野菜・加工品を調達するにあたり、

地域の活性化と成長に向け、


当社のフードターミナル事業部や

商品開発部、アグリプロデュース部が

部署を横断して

事業に取り組んでいる。

 

また、飲食店との長年の付き合いで

蓄積された店舗経営ノウハウを活用した

店舗開業支援も行っており、


当社の顧客を新たに創生するだけでなく、

地域の発展に対して貢献している点も大きい。

 

 

当社は2011年に創業100周年を迎えた。

その節目の時期の経営者として

 

私の一番重要な役割は、

次の100年、創業200周年に

向けて志を立て、

そこに向けて舵を切ることだと

認識している。

 

具体的には、会社形態を

(1)社会課題解決型

(2)研究開発型—に近づけていきたい。

 

 

 

6.応援士としての抱負は

◆これから日本の社会課題が

増えていくなかで、


経営者の社会的責任はますます大きく

なっていくのだろう。

 

そうであるならば、

そこに積極的に向かっていく姿勢が

大切なのではないかと思っている。

 

さまざまな業界がコロナ禍で

大きなダメージを受けている今、

中小機構様とともに求められる役割を

しっかり果たしていきたいと考えている。

 

 

弊社は、システム開発事業を行っています。

食品メーカーの受注管理システム、

建設会社の原価管理システム、

などの業務管理システム開発がメインです。

 

開発ソフトはFileMakerを採用することで、

高品質・迅速納期・良心的価格を

実現できました。

https://www.ut-s.net/filemaker

 

 

今日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。