先週は、株式市場は、方向感の無い動きだった日経平均と、停滞気味だった上海・香港株は揃って反発したものの、NYダウは米長期金利上昇を嫌気して反落して終わり、強弱マチマチ。

 

為替は、豪準備銀行の利上げ観測から豪ドル買いが止まらず、日中高値ベースで怒涛の9日連日年初来高値更新で2007年10月以来の107円台半ばまで、ドル円も1986年12月以来の161円台前半まで年初来高値を更新して、週末はドル円・豪ドル揃って年初来高値を更新して終わった。

 

ポンド・ユーロなどでも年初来高値更新が続き、円独歩安の是正に向けた円買い介入が起きると思われた週末に、以前の介入を指揮していた財務省の神田財務官退任の報道はサプライズで、当分介入は行われないと見た実需筋の買いで、円売りに拍車がかかった感が有る。

 

今週は、日銀短観、豪小売売上高、中国Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)、ISM製造業景況指数、豪準備銀行・金融政策会合議事要旨、パウエルFRB議長発言、米雇用動態調査求人件数、ADP雇用統計、FOMC議事要旨、ECB理事会議事要旨、米雇用統計・失業率・平均時給など、注目される指標の発表が続くのと、米大統領テレビ討論会の結果を受けた憶測記事なども出る事が予想され、相当神経質な動きが続きそう。

 

ドル安論者のトランプ氏が望まなくても、関税引き上げなどでドル高になる可能性が高く、FOMCとしても、年内利下げは1回すら難しいと思われ、特にFOMC議事要旨と米雇用統計・失業率などに注目が集まるところ。キョロキョロ

 

今日は、香港・カナダ勢が休みで参加者が少なく、10時半の豪小売売上高、10時45分の中国Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)で豪ドル主体に多少動きが出た後は、23時のISM製造業景況指数などが意識され小動きが続き、発表でドル主体に一荒れすると見て、今日の予想は、ドル円160.10~161.10 豪ドル106.80~107.60くらいかな。クローバー