沖縄県民にとっては、大変なビッグニュースが入りました。

 

んです。

 

  琉球王国のお宝が米国から戻ってきた

 

沖縄戦の時に中城御殿(なかぐすく・うどぅん)という、

王子様のお屋敷の側溝に隠した琉球王国尚家のお宝の一部の22点が、

戦争が終わって中城御殿は燃えてしまって、それは地上戦だから仕方ないとして、

お宝を埋めてあった側溝が空っぽになっていて、

「盗られた!」といわれていた、王家のお宝の一部なんだそうです。

 

 

沖縄テレビさんの動画です(フジテレビ系)

 

 

 

  ウチナーンチュ米国領事館員が捜査を直訴
 

 

米国日本大使館のHPに、今回の盗難琉球王国の宝の捜査を

2000年沖縄サミットの時に、クリントン大統領に依頼した高安藤さんという方の

文章が出ていますので、こちらをご紹介します。

 

それを読むと今回の発見がどれだけ大きなものだったが分かると思います。

 

 

 

  FBIやインターポールも協力! 盗難された琉球国のお宝さがし

高安藤さんは元領事館職員(在沖米国総領事館広報・文化担当補佐官)で、

沖縄を代表する製塩会社「ぬちまーす」の社長夫人でもあります。

 

この記事によると カール・スターンフェルトという軍人(別の資料によると軍港で税関検閲官をしていた海軍中佐)だそうですが、この人が、彼はマサチューセッツの自宅に全部持って帰ってたようなんです。その数200点余。

それで、いろんなお宝があるなかから、「おもろそうし」をハーバード大学に持っていって確認をお願いしたことで、ハーバード大学で「これは!」ということになって、琉球のお宝を運び出した犯人が彼だったことがバレたんだそうです。

 

なのですが、彼が死んだあとに遺族が、お父さんが持ってたお宝をオークションにかけたりして、お宝がバラバラになっていて、見つかってなくて、「他にもあるはずだ!!」ということらしいんですよね。今回見つかって返却されたのは22点ですから、となるとあと180点以上は米国に点在してるという。


 

高安さんは2000年の沖縄サミットの際にクリントン大統領に直訴して、その後後、FBIやインタポールに相談をして、2001年にFBIの盗難美術品ファイルに登録(なくなった尚家のお宝一切)……と、インターポールやFBIなんて、映画の中の組織だと思ってたんですが、意外と身近なところで活躍してるもんですね。

 

FBI創立のきっかけになったインディアン連続怪死事件をとりあつかった映画「キラーズ オブ フラワームーン」を見たばかりなので、連邦捜査局(FBI)が少数民族のために奔走する話を見聞きすると、アメリカは「ジャスティス」が機能してるんですよね。

キラーズ オブ フラわームーン」もインディアンがワシントンまで行って、「インディアンが連続して怪死してる。殺されてるから、調査してほしい」と大統領に直訴してるんです。

 

やっぱり、直訴って効くんだなあ。

 

 

 

 

 

  日本史学系の学者さんに聞いた話

 

昨日、日本史学系の学者さんにお目にかかる機会があったのですが、
今回返却された尚家のお宝、「早い時期に国宝指定されるはず…」ということでした。

国宝指定は4月なんだそうで、もしかすると、あと1カ月でいきなり国宝指定ってこともありうるし、

もしくは調査を終えてからの指定になるのかな。そしたら来年。

 

注目すべきは、「いつ、どこで、初公開するか」ですよね。

ウチナーンチュ的には、2026年の首里城復元記念かなあ、、と思ってますけど、それまでに修理は必要でしょうし。

 

御後絵の一枚は、三分割されるそうですからね。修繕しなくちゃ!

 

ああ、でもこの3分割されてる映像、どこかで見たことあったかも。

何年か前にアメリカのウチナーンチュの方から「これどうおもいますか?」と見せられたような気がします。

大使館にいた人だったか…。おかしいよね…と話した覚えがあります。

 

 

琉球のお宝を米兵が持って帰ったというのは、ずっと前から言われていたんですよね。

散逸した琉球のお宝、一部だけど、もどってきて本当によかったです。

 

 

 

  高安藤さんリスペクトで「ぬちまーす」宣伝しておきましょ!

 

高安さんグッジョブです!

お礼にご主人様の会社の「お塩」宣伝しておきましょか!

 

 

 

 

 

  ウチナーンチュも大喜び!

 

琉球歴史倶楽部さんの動画が一番、ウチナーンチュのリアルの声だなと思いますので、張っておきます。

 

こちら沖縄タイムスさんの動画ですね。琉球新報の動画、あったはずなんだけど…三tね

 

 

琉球放送さんの動画です(TBS系)

 

日テレさんの動画。日テレさんは沖縄にネットワーク局がないんです。

 

フジテレビの映像。御香炉(うこーるー)。珍しい色です。みたことない。尚家の品だから?

 

 

 

 

海客新聞(人民日報=中国共産党の機関紙)の海外ネットワークニュースまで報じてます。

にしても、なぜ「朝日が報じた」というニュースなんでしょう。テレビ朝日と業務提携してるのか?

米国にとっては、米国は積極的にFBIが動いて明確に「盗難」の調査として行ってるるので、それは沖縄を不当に支配してないという証拠になりますし、今後も精力的に捜査を続けて、返してくれるんじゃないかと思います。

 

 

今回戻ってきた、琉球国王の肖像画が3枚。2枚は戦前に鎌倉芳太郎さんという方が写真撮影してあったので、
行方不明になった後、鎌倉さんの写真のモノクロ画像を実物大に拡大して、県立博物館や首里城に展示してあったんです。
 
 

 

  鎌倉芳太郎が遺した資料が沖縄戦終結後は、首里城と琉球王朝文化の歴史を遺した

 

鎌倉さんが撮影したのは大正時代なので、撮影も「ガラス版」写真という、当時の現像が難しい技法で撮影されていて、
この「ガラス版」が見つかった時もセンセーショナルでしたが、これを焼き付けるというので、岩波書店が焼き付けをやったんです。担当したのは岩尾克治さんというカメラマンで、日本本土復帰当時は琉球新報の写真部にいた人で、この方、東京に戻って1974年ぐらいかな、「鎌倉芳太郎のガラス板写真の原板が見つかった!」というので、それで岩波に依頼されて、現像されたんだそうです。

 

首里城への坂道 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像/与那原恵【3000円以上送料無料】

 

すごいよね!
それで復帰50年の時に琉球新報さんが、岩尾克治さんを取材するという話があって、取材されたようです。
 
とある沖縄の雑誌に提案したら、今の編集長さんがヤマトンチュで復帰50年の特集を組むのに「価値がない」とか言ってて、
瞬殺でボツにされましたけど、編集方針が分からない。
 
今のヤマトンチュの編集長さんが理解できなくて、沖縄にとって大切な記事をがんがん落してる印象を受けます。
おそかれはやかれ、「ウチナーンチュによる、ウチナーンチュのための雑誌」としての原点回帰、方向転換を求められるんじゃないかな。御後絵は載せてほしいなあ。
 

  アメリカは沖縄を味方する。沖縄を虐げたら中国に大義名分を与えることになる

 

ボーダーインクさんがいい本出したんですよ、『「守礼の光」が見た琉球』という。
「守礼の光」というのは、米軍統治下の沖縄で米軍占領を正当化するために米軍が発行していたプロパガンダ雑誌です。
 
この本、実際に手にとったら、小さなサイズ感の本で、これはB5版でもよかったんじゃね?と思いましたが、
著作権が関わってくるから、小さくせざるを得なかったのかな?とおもったり。
 
これ、沖縄ではパネル展やってるそうですけれども、東京でもやってほしいなあ。
ボーダーさんにパネル展やってほしいと、おねだりメールは出しました。
守礼の光を見てると、いろいろ気が付くことがありますよ。
 
 
 
 
鎌倉芳太郎について、多くのメディアが紹介映像をYOUTUBEに上げているので、こちらをごらんください!
 

 

報道写真集 首里城